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G7開催、彼らは効く処方箋を出せるのか

2008年10月10日(金)

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 10月10日、米ワシントンで先進7カ国(G7)財務省・中央銀行総裁会議が開催される。8日に欧米の主要中央銀行が実施した緊急の協調利下げはその地ならしでもあったが、マーケットの反応は依然として疑心暗鬼の状況を払拭し切れていない。

 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの台頭で世界経済に占めるプレゼンスが低くなる中、G7は有効な手立てを打ち出せるのか。新興経済国の状況に詳しいBRICs経済研究所の門倉貴史氏に、マーケットや実体経済の見通しなどについて聞いた。

(聞き手は日経ビジネス オンライン 瀬川 明秀)


 ―― 10月8日に、FRB(米連邦準備理事会)やECB(欧州中央銀行)など欧米の主要中央銀行6行が協調し、緊急利下げを実施したが、日本は参加しなかった。

 門倉貴史  日本については、これまで金融機関がサブプライムローン(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)関連の金融商品をそれほど保有していなかったため、欧米のような信用危機の毒気にはさらされていない。

 しかし、欧米経済の失速による需要減と(ドル安、ユーロ安による)円高のダブルパンチで、経済成長の牽引役だった輸出が壊滅的な打撃を受けており、もともと国内需要が低調であったことを考え合わせると、欧米同様、深刻な景気後退に見舞われることになるだろう。

 今回、日本は利下げに参加していないため、内外金利差の縮小から、今後は一段と円高が進む可能性が高く、それによる輸出関連企業の業績下振れが懸念される。

 さらに、最近では、これまで高成長を続けていたBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)など有力新興国の景気にも一部減速の兆しが出てきている。好調な有力新興国の経済が、欧米経済の不振を完全にカバーするというシナリオも描きづらくなってきた。耐久力は国ごとに異なるが、世界のあらゆる国の経済に強い下方圧力がかかっている。

 ―― 近くG7が開催される。有力新興国の台頭によって、2000年代以降、世界経済に占めるG7の相対的な地位が低下してきた。G7は有効な処方箋を出せるのか。

 門倉 フランスのサルコジ大統領(G13を提唱)や世界銀行のゼーリック総裁(G14を提唱)が提案するように、参加国を増やす意義は、現在大きくなっている。

 現在の世界同時不況・金融危機について、有力新興国(BRICs、南アフリカ、サウジアラビア、メキシコ)を含めた「G14」の枠組みで議論をする場合には、これまでインフレ対策として金融引き締めを進めてきた有力新興国にも協調的な金融緩和を促し、主要先進国だけでなく、よりグローバルな視点での協調利下げを実現することで、投資家や消費者のマインドを好転させ、世界需要の落ち込みを阻止するなどの対策が考えられる。

 その場合には、同時に原油や天然ガス、鉱物資源といった資源価格を安定させることも不可欠になり、サウジアラビアやロシア、南アフリカなどの全面的な協力を仰ぐことになるだろう。

 また、欧米で深刻化する信用収縮の問題については、中国やサウジアラビアなど資金力のある有力新興国が、サブプライムローンの焦げ付きで経営危機に陥った欧米の金融機関に出資をして救済するなどの方策も考えられる。

 ―― 今回の金融危機では、BRICsの金融マーケットも翻弄されているが。

 門倉 BRICsについては、(中国本土市場を除いて)株式市場に流入する投資マネーの多くが欧米の外国人投資家によって占められているため、リスク許容度の低下に直面した外国人投資家の投資資金引き揚げによって、株式市場が軒並み大幅下落となっている。

コメント1件コメント/レビュー

武力テロ撲滅に果敢に努力しているG7諸国が、金融テロ撲滅に、如何に立ち向かうか注目されるところである。アメリカは「不良債権救済法」を通してお茶を濁すのではなく、金融テロリストを撲滅しなければならない。金融テロを防ぐ、国際的な法整備を急ぐ必要がある。(2008/10/10)

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「G7開催、彼らは効く処方箋を出せるのか」の著者

瀬川 明秀

瀬川 明秀(せがわ・あきひで)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ビジネスアソシエなどを経て、日経ビジネスオンライン開設後はオンライン編集がメインの業務。2012年からは日経BPビジョナリー経営研究所の研究員を兼務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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武力テロ撲滅に果敢に努力しているG7諸国が、金融テロ撲滅に、如何に立ち向かうか注目されるところである。アメリカは「不良債権救済法」を通してお茶を濁すのではなく、金融テロリストを撲滅しなければならない。金融テロを防ぐ、国際的な法整備を急ぐ必要がある。(2008/10/10)

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