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次の火薬庫はヘッジファンド

制御不能の金融市場、実体経済を撹乱

2008年11月5日(水)

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ヘッジファンドは苦境に

 米ニューヨークのヘッジファンド、XEキャピタルのCEO(最高経営責任者)、シェーン・ギャドボー氏は、ここ数カ月、苛立つ日が増えている。

 「ヘッジファンドは皆、資産縮小のため売りに入っている。普通なら我々が市場にマネー(流動性)を供給するんだが、それもできない」

 世界でヘッジファンドが苦境に陥っている。市場動乱の時こそ活躍のチャンスとばかりに売買を膨らませたかつての姿はない。深刻な金融不安による急激な株安や通貨安に加えて、原油など商品相場の急落が追い打ちをかけて運用成績が悪化。それが、年金や銀行、保険などの機関投資家、富裕層などの個人投資家を直撃し、年金の背後にいる母体企業へも波及して実体経済に新たな不安をもたらそうとしている。

 代表的なヘッジファンド指数の1つであるクレディ・スイス・トレモントによると、ヘッジファンド全体の運用成績は、今年1、3月とマイナスに陥り、4月も水面上すれすれ。最高が5月の1.82%だった。そこへ秋以降の市場の急落で9月は一気に6.58%のマイナスに落ち込んだ。10月は世界的な株安の連鎖でさらに大きなマイナスを記録している可能性もある。

運用残高4分の1のファンドも

 事情は当然、日本も同じ。「もはや阿鼻叫喚の世界だ」。ある大手ヘッジファンドの社長が無念さを押し殺すようにこう語る。このヘッジファンドが得意とするのは、割高な株式を空売りし、割安な株式を買うことで利益を上げる株式ロング・ショートと呼ばれる運用だ。

 株高・株安にかかわらず収益が稼げる日本に多い手法だが、今回は通用しなかった。株式市場が連日の大荒れとなり売買高も極端に少なくなったため、リスク過敏になった投資家が、収益力などから見て割安な銘柄にも手を出さなくなったのだ。逆に「割高銘柄の方が値持ちがよくなった」と言う。

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「次の火薬庫はヘッジファンド」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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