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キー局まで広がった“パチンコ広告依存”

テレビ局が陥る悪循環

2008年11月25日(火)

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 「放送収入の落ち込みが激しく、コスト削減でカバーしきれなかった。下期に入っても回復の兆しが見えない」

フジテレビなどキー局各社は番組制作費の削減を急ぐ。放送外収入を育てるのも喫緊の課題だ

フジテレビなどキー局各社は番組制作費の削減を急ぐ。放送外収入を育てるのも喫緊の課題だ(写真:的野 弘路)

 11月10日に開かれたTBSの2008年9月中間期決算説明会。井上弘社長は厳しい表情でこう語り、通期の連結純利益予想を下方修正した。TBSは放送事業だけだと今期、20億円の営業赤字に転落する見通しだ。

 厳しいのはTBSだけではない。在京民放キー局5社の9月中間期決算では、フジ・メディア・ホールディングスを除く4社が営業減益となり、最終損益は5社すべてが前年割れ。日本テレビ放送網とテレビ東京は最終赤字に転落した。5社すべてが業績見通しを大幅に下方修正する異例の事態になっている。

景気減速で広告手控え

広告減少で下方修正相次ぐ

 特に深刻なのは、番組と番組の間に流すスポットCM収入の不振だ。テレ東以外は放送収入の約4割をここに頼っているが、4~9月期の東京地区のスポットCM出稿は前年同期比で11%減と落ち込んだ。「下期のスポットCM収入は良くても上期レベル。さらに悪くなるかもしれない」と日テレの能勢康弘常務執行役員は語る。

 最大の理由は景気の減速だ。スポットCMは番組提供CMに比べて契約期間が短いため、景気の影響を受けやすい。景気の底が見えない中、幅広い企業が利益確保のために広告出稿を急速に絞っているのだ。TBSでは4~9月期のスポットCM売り上げ実績で、「化粧品・トイレタリー」業種が前年同期比16.2%の大幅減。「食品」や「自動車・輸送機器」などテレビCMを多く流す業種でも、軒並み2ケタ減となった。

 だがこれは、景気減速に伴う一時的な現象ではないのかもしれない。広告主の「テレビ離れ」という構造問題を指摘する声が、日増しに高まっているからだ。裏返しにあるのが、右肩上がりを続けるインターネット広告だ。

コメント29件コメント/レビュー

「番組の質が落ちることにつながれば」って、もう充分落ちています。他の方同様、くだらない、うるさいだけのバラエティはうんざりです。(2008/12/04)

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「キー局まで広がった“パチンコ広告依存”」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「番組の質が落ちることにつながれば」って、もう充分落ちています。他の方同様、くだらない、うるさいだけのバラエティはうんざりです。(2008/12/04)

某最大手民放の放送システム構築にちょっとだけ携わった事があります。高価なシステムを2重3重にして絶対に放送が途切れないようものすごい気合の入れよう、でもその放送内容は馬鹿番組のオンパレード。はっきり言ってシステム屋として情けなくなりました。「日本人を馬鹿に育てるために技術屋をやっている訳ではない」即、その仕事の辞退を決め撤退しました。仕事を請け負う人間でさえそう思ってしまう事態をテレビ局はどう考えているのか?(2008/12/03)

元音楽関係の業界で働いていたものですが、テレビ局というのはとても「高飛車」な世界です。非常に敷居が高いですし、また自分達が特別な存在であるという、自意識過剰な方が殆どです。いわゆる「業界」の中には、非常識という名の常識しか存在しませんし、また、そこに群がる人種もとても多種多様でした。現在は、一般の会社に勤めていますが、そこに関わっていた時は、恥ずかしながら感覚が完全に麻痺していて、完全に溺れていたと思います。未だ現役の方々には失礼ですが、やはり産業としては特殊性が生み出した「稚拙」な産業に成り下がっていると感じます。一部しか存在しない各局の経営陣も「自社及び関連業界」の産業構造や「レーゾンデートル」なるものをもっと真摯に考えなければ、また組織の末端に至るまで、改革意識を持たなければ、現状のキー局は白亜紀の恐竜の如く姿を消すのでしょうね。不透明性の高い巨大産業だけに、これからの変革を冷静に見ていたいと思います。(2008/12/01)

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