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同僚は大麻吸引者、の日が来る

若者に蔓延する大麻汚染の深刻

  • 飯山 辰之介

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2008年12月1日(月)

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 大麻所持による検挙者数が増えている。2007年の検挙者数は2271人で10年前から倍増。今年は昨年を上回るペースで検挙者が相次いでいる。俳優の加勢大周や元大相撲力士の若ノ鵬などの著名人をはじめ、早稲田大学慶応義塾大学など有名大学からも逮捕者が出た。

 彼らは犯罪に手を染めた特別な存在なのだろうか。取材を進めると、普通に社会生活を送る若者の間に大麻汚染が蔓延していることが分かってきた。逮捕者は大麻汚染における氷山の一角に過ぎない。喫煙者に共通するのは、罪の意識の薄さだ。

大麻事犯の検挙者数と年齢別構成比の推移

 フリーターのAさん(男性)の大麻使用歴は長い。初めて吸引したのは大学2年生の夏、20歳の頃だった。以来、在学中から現在に至るまで吸引を続けている。

仕事帰りに毎日一服

 Aさんが初めて大麻を経験したきっかけはアジアの国への個人旅行だった。都市の路地裏で売人に呼び止められた。「以前から興味はあった」と語るAさんは、少量の乾燥大麻を購入し、ホテルで吸引した。

 その後、米国に短期語学した際にも手を出した。入学した語学学校には、多くの日本人が学んでいた。その日本人学生の1人を通じて大麻を手に入れたという。「恐らくどこの学校にも使用者はいるはず」とAさんが語るように、語学学校が日本人の薬物汚染の中継点になっている可能性は高い。

 その後もAさんは海外旅行に出かける度に大麻を吸った。東南アジアではビーチにたむろする若者などに声をかけては、購入していたという。あるアジアの国では5ドルも支払えば、数週間では吸いきれないほどの量を簡単に手に入れることができた。

 国内で使用することもあったが、大麻の価格は1グラムでおよそ6000円と海外に比べると高い。学生であったため、アルバイトの給料で買える範囲で買っていた。友人とともに大学の構内で吸引したこともあったという。

 大学を卒業し、就職しても大麻使用は常習化した。職場から帰宅すると毎晩、吸引した。「仕事終わりに自宅でビールを飲むのと同じ感覚」だとAさんは語る。

 「大麻はヘロインやコカインとは違う。節度をもって楽しんでいるし、誰に迷惑をかけているわけでもない」。こう語るAさんにとって、大麻をやめるという選択肢はない。

「少し背伸びしてみたかった」

 「先輩がやっているから自分も、そんな気軽な感じだった」。こう語るBさん(26歳、女性)は、ジーンズにダウンジャケットを羽織っており、自然と街に溶け込むような普通の女性だ。Bさんが初めて大麻を吸ったのは18歳、大学1年生の秋だった。ダンスサークルに入り、毎週のようにクラブに通っていた時期だったという。サークルの先輩やOBを介して手に入れた。

コメント57件コメント/レビュー

日本人も変わったものだ。日本人で薬物と言えば、昔はシャキッとする覚せい剤等のアッパーというイメージがあり、あまりボーッとするものを使っているイメージはなかった。あくまでシャキッとした上で仕事をするという感覚であった。しかし、昨今は欧米と同じく、若者がボーッとする薬物を使っている。こんなところも欧米化してきたのであろうか。(2008/12/05)

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日本人も変わったものだ。日本人で薬物と言えば、昔はシャキッとする覚せい剤等のアッパーというイメージがあり、あまりボーッとするものを使っているイメージはなかった。あくまでシャキッとした上で仕事をするという感覚であった。しかし、昨今は欧米と同じく、若者がボーッとする薬物を使っている。こんなところも欧米化してきたのであろうか。(2008/12/05)

大麻問題以前に、タバコも酒も害があるのものはすべて排除するとか、無駄だとしか考えない人が実に多いことが怖い。間違いを許さない現代の風潮を得てして社会が寛容さを失った大人達であふれていることに気がつく。会社と社会の区別ができない善良な世間知らずがあまりに多い。多様な価値観を無視したルールはやがてファシズム化し、攻撃的になってくるでしょう。イジメのメカニズムもこの辺に起因しているのでは?本来ルールや法律とは人を陥れる為のものではないはずです。一見無駄に見えるものでも価値は存在するかもしれませんし、大麻も例外ではないかもしれません。例えばビートルズやローリングストーンズが大麻無くして存在しないことは事実です。良い子だけの社会とは多様な価値観を無視した社会であり、その文化はやがて衰退していくでしょう。つまり反社会的なものすべてを厳罰を課すのは結局自分の為にもならないということ。これが欧米との意識の差です。まぁ高校生がタバコ吸っただけで新聞沙汰のご時勢では、私の意見も無駄なんでしょうが。(2008/12/05)

「「同僚は飲酒運転者」が大して珍しくもない社会」というのは実態とは違っていると思う。飲酒運転は法的にも厳罰の対象となっており、加えて同乗者や酒席の同席者さえも幇助罪に問われる状況である。また企業も犯した者には厳正に対処している。(酒気帯び検挙だけで相当のペナルティ、飲酒運転は解雇まで行くレベルである。)大麻が厳然と違法薬物である限り、通常の麻薬として扱う必要がある。ここで大麻は安全と言っている人にしても、学校や企業が、内部から違反者を出した際にマスコミから集中砲火を浴び多大な不利益を被っているときにどういう態度を取るであろうか。学校・企業は自衛するべきであるし、自衛する以外の手段は存在しない。そのリスクマネジメントは大麻吸引者の「危険性」に対する対処であって、大麻自体の「危険性」とはまったく無関係である。大麻の麻薬としての特性など論じてもここでは無意味である。(2008/12/04)

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