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新日石と新日鉱HD経営統合の光と影

石油大再編に潜む「地雷」

  • 坂田 亮太郎,大西 孝弘

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2008年12月15日(月)

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 12月最初の週末。例年より早い積雪に見舞われた青森県で、2008年の石油業界を象徴する光景が見られた。

自己破産した柿本石油の店は放置されたまま

自己破産した柿本石油の店は放置されたまま

 看板に大きく掲げられた「160」の数字はレギュラーガソリンの店頭価格だ。12月に入って東京都内でも100円を切る店が出現した昨今のガソリン相場からすると、異様とも言える高値がつけられている。

 それもそのはず。これは10月5日に突然自己破産した柿本石油(青森市)のガソリンスタンドだ。時が止まった店頭価格は、わずかな間にもガソリン価格が急落したことを物語る。2カ月前であれば160円という値段でも、周囲のガソリンスタンドより3円近くも安かったのだ。

 柿本石油は青森県を中心に25店のスタンド網を揃え、フィットネスクラブやコインランドリーなども運営していた。もともとは灯油の配送販売を主な事業としてきたが、2代目の柿本和夫氏が社長に就任した2002年頃からスタンド数を急速に増やしてきた。

 県内でも「激安」で知られた柿本石油が最も輝いたのは今年の3月末だ。1リットル当たり約25円を課せられていた暫定税率が4月1日に失効するため、いつからガソリン価格を下げるかガソリン販売会社は揺れていた。ライバル店の動向を見ながら4月以降徐々に値下げしようと目論んでいた会社が多い中、柿本石油は5日も早い3月27日から値下げに踏み切った。

 ガソリン価格の値上がりに苦しんでいた消費者は柿本石油を絶賛した。「国民の大多数が値下げを期待している」という柿本社長のコメントは全国枠のニュース番組で繰り返し流れた。

 しかし、業界の風雲児は転落も早かった。同社は消費者から先に灯油やガソリン代を集め、原料を調達する事業モデル。値上がり局面では覆い隠されていた自転車操業の綻びが、夏以降の急激な値下がりで一気に噴き出した。

日の丸メジャー誕生の余波

 先払い式のため、債権者は取引業者のほか、一般消費者にも広がった。明確な説明もないまま柿本社長が山形県の温泉宿に潜んでいたことも非難の火を燃え上がらせた。

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