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【隠れた世界企業】世界初の有機ELカーナビ

トライウイン(横浜市・デジタル機器の開発)

  • 大豆生田 崇志

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2009年1月16日(金)

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有機ELを使ったカーナビゲーションを世界で初めて発売して注目の的に。
正社員は17人だが、韓国や台湾などの技術者らと提携する国際企業だ。
大手家電メーカーにはできない安価なデジタル放送チューナーも開発する。

 2008年10月からカー用品店や家電量販店で販売されているカーナビゲーションが、自動車用品や電機業界に衝撃を与えている。

 このカーナビは、液晶より高画質の次世代ディスプレー技術である有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)のタッチパネルを世界で初めて採用。薄さは14mmと競合人気製品の半分程度で、重さは184gと世界一軽い。実売価格は約6万円から。車外に持ち出したり、ワンセグ放送も受信できる。

 開発したのは、大手メーカーではない。「if(イフ)」という製品ブランドを展開するトライウインだ。同社はカーナビやワンセグ放送受信機のチューナーのほか、携帯用バッテリーなどデジタル機器の開発を幅広く手がける。

アジア18社と契約し生産委託

 従業員は102人だが、そのうち毎月給与を受け取る正社員はわずか17人。残りの85人は契約社員だが、多くは韓国や台湾にいる博士号を持つ技術者で、製品の開発案件ごとに高額の成功報酬で技術を提案する。

 自社工場は持たない。製造拠点は日本、中国、韓国、台湾の延べ18社の上場企業の工場に委託。まさに小さな国際企業なのである。

新製品を持つ中城正一社長(中央)と社員

カーナビやチューナーなどの新製品を持つ中城正一社長(中央)と社員。カー用品関係者は「業界の宝」と評する (写真:大塚 俊)

 中城(なかぎ)正一社長は、大手家電メーカーの戦略マーケティング部長を経て、2005年にトライウインを設立した。2008年10月期の売上高は10億2000万円、純利益は5000万円と、設立後3期連続で増収増益を達成し、今期の売上高は30億円を見込む。中城社長が目指しているのは「21世紀に通用する新しいメーカー」である。

 デジタル機器の市場は、競争が激しく、開発にスピードが要求される。ところが大手メーカーは、自社工場を持ち、設備投資に何千億円もの資金を費やす。しかも商品の開発企画から販売までに約1年半から2年間もかかる。

 それに対してトライウインは、開発から発売までの期間が約8カ月と極めて短い。短期間での市場投入が可能なのは、独自の経営体制があるためだ。

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