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失業苦の自殺者、救出せよ

東尋坊のNPOが支援企業の全国網構築へ

  • 佐藤 紀泰

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2009年2月5日(木)

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 “自殺の名所”として知られる福井県の東尋坊。急速な景気の悪化で仕事を失う派遣社員らを含め、自殺者が急増する懸念が強まっている。このため、地元で自殺防止活動を進めるNPO法人(特定非営利活動法人)「心に響く文集・編集局」代表の茂幸雄氏は自殺企図者を立ち直らせるための全国ネットワーク作りに動き出した。

NPO代表の茂幸雄氏は毎朝、東尋坊の崖を見回りする

NPO代表の茂幸雄氏は毎朝、東尋坊の崖を見回りする

 茂代表は福井県警の元警察官。東尋坊のある三国警察署(現坂井西警察署、坂井市三国町)で副署長を務め、定年退職後の2004年にNPOを立ち上げた。毎日、ボランティアらと東尋坊の断崖絶壁を歩き回る。「東尋坊のちょっと待ておじさん」と言われてきた。

 東尋坊での自殺者はここ10年間、平均で年30人前後。茂代表のNPOによる保護者数は年30~40人だったが、景気が急速に悪化した昨年11月以降の3カ月弱で一気に15人に達した。しかも、このうち6人が「元派遣社員」だったのだ。

「経団連企業」は門前払い

 1月6日に保護した32歳の青年は「トヨタ自動車の下請け会社で仕事を失い、東尋坊を自殺の場所に選んでやってきた」ところを、茂代表が見つけた。茂代表は「自殺企図者は半年から1年悩んで、自殺を決めるから、これからもっと増えかねない」と危惧する。この1年でボランティアのパトロール隊を60人から77人に増員したため、「発見」できるケースは増えている。ただ、「大切なのは保護した後。心理面でケアできなければ、再び死を選んでしまう」と言う。

 昨年秋からの景気悪化で自殺者が急増するとの見方から、茂代表の活動も一部メディアで取り上げられてきた。このため、全国から自殺企図者の受け入れを申し出る企業が一挙に12社も増え、合計で20社を超えた。茂代表は今年、東尋坊で保護した自殺企図者を地元に戻すための全国的なネットワークを整えるため、各地の企業と協議し始めた。

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