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【技術フロンティア】空気丸ごとインフル対策

大型施設の空気清浄装置~三洋電機、シャープ

  • 鈴木 雅映子

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2009年2月6日(金)

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映画館や電車内など、多くの人が出入りする場所の空気を浄化する。
インフルエンザのウイルスや細菌を「酸化物質」を使って無力化。
基幹部品の小型化が進み、自動車や浴室などへの応用も進んでいる。

 今年1月、東京都町田市の病院でインフルエンザの集団感染が発生した。入院患者と病院職員の感染者数は100人以上に上り、3人が死亡する深刻な事態に陥った。インフルエンザが流行する季節を迎え、マスクなどで自己防衛を図る人は増えているが、不特定多数の人が出入りする公共施設や商業施設での感染防止は難しい。実際、駅や商業施設の空気中には居住空間より多くのウイルスや細菌が浮遊している。

駅やデパートはケタ違い

 ここに目をつけ、大型施設の内部に漂っているウイルスや細菌を除去する装置の開発が進んでいる。積極的なのは電機メーカーだ。テレビなどの販売低迷が続く中、年末商戦で家庭用空気清浄機の販売額は前年を上回った。その技術を用いて、業務用製品への展開を狙っている。

水道水から酸化物質を生成

 映画館を運営するワーナー・マイカルに昨年から空気清浄装置を納めているのが三洋電機だ。2011年8月までに全国26カ所の映画館に設置する。

 三洋電機はウイルスや細菌を無力化するフィルターを供給する。劇場内の空気を循環させる空調機にフィルターを組み込み、空気を通して浄化する。

 300人を収容できる劇場の場合、ワーナー・マイカルは30cm2のフィルターを20枚ほど組み込んだ。空調の稼働から約10分で場内の空気に含まれるウイルスや細菌をほぼ完全に無力化することができるという。

 ウイルスと細菌は似て非なるものだ。細菌は細胞そのもので自己増殖もでき、光学顕微鏡や肉眼で見られるのに対し、ウイルスは電子顕微鏡でしか見えないほど小さい。自己増殖はできず、生物の細胞に入り込んで増殖や破壊を繰り返す。

 両者の共通点は表面が「たんぱく質」でできていることだ。三洋電機のフィルターは、酸化物質を使って、このたんぱく質を分解する。

 ウイルスの表面には突起状のたんぱく質があり、これがヒトの細胞に入り込むと感染する。酸化物質は突起物を破壊するので、ウイルスは細胞に入り込むことができなくなる。

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