• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「こんな時でも増収増益」の米IBMが打つ布石

携帯・インフラを次の柱に

2009年2月18日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

米IBMのジョン・ケリー氏

「年間60億ドルを基礎研究に投じる」と語る米IBMのジョン・ケリー氏(写真:丸本 孝彦)

「今年は2つの分野に大きく投資する方針を決めた。モバイルと社会インフラだ」

 米ニューヨーク州にある本社で取材に応じた、米IBMの研究開発部門トップ、ジョン・ケリー上級副社長は今後の成長戦略をこう明かした。世界同時不況で業績が低迷し、事業撤退や人員削減などに走る企業が多い中で、IBMは攻めの姿勢を打ち出す。

 業績は堅調だ。2008年12月期の売上高は前年同期比5%増の1036億3000万ドル、純利益は同18%増の123億3400万ドルで増収増益。景気減速が顕著になった2008年10~12月期を見ても、純利益は同12%増の44億2000万ドルを計上している。

高付加価値に軸足を移す

 2009年の見通しも強気だ。2008年は8.93ドルだった1株利益(EPS)について、2009年は少なくとも9.20ドルに高まると見込む。「楽観的過ぎる」というアナリストの指摘もあるが、「2008年の厳しい経済環境でも、IBMは実績を残した。これが2009年に対する自信の裏づけとなっており、EPSの10~11ドルという目標に向けて順調に推移している」とサミュエル・パルミサーノ会長兼CEO(最高経営責任者)は語る。

2009年も増益を見込むIBMの売上高と1株利益の推移

 この背景にあるのが、高付加価値にこだわる戦略だ。過去には、プリンターやパソコンといったハードウエアを手がけていたが、コモディティー化して利益が出にくいと判断し、事業を続々と売却した。今では、売上高に占めるハードウエアの割合は、わずか8%に過ぎない。

 その代わり、4つの分野に絞って技術開発に力を入れてきた。最先端の半導体、次世代コンピューター設計、クラウドコンピューティング、大量データの解析だ。ここからソニーのゲーム機「プレイステーション3」に搭載する高性能プロセッサー「セル」や、業務データ管理を請け負うアウトソーシングビジネスなどが生まれた。こうした事業が今の高収益を支えている。
 この4つに、新たにモバイルと社会インフラを加える。アジアや中南米、アフリカといった新興国の攻略を見据えての判断だ。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

「「こんな時でも増収増益」の米IBMが打つ布石」の著者

戸田 顕司

戸田 顕司(とだ・けんじ)

食ビジネス シニアリサーチャー

「日経パソコン」「日経ビジネス」の記者、「日経ビジネス」兼「日経ビジネスオンライン」「日経トップリーダー」の副編集長、「日経レストラン」編集長などを務め、2016年3月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

短期保有者のいいようにさせたら、中長期で保有したいと考えている株主はどうなるのか。

貝沼 由久 ミネベアミツミ社長