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オバマとシカゴ・ボス政治

  • 横江 公美

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2009年2月26日(木)

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 「議会にいるすばらしき皆さんに、そして私たちを選んでくれたすべての人々に対して、私はこの演説を行います」。2月24日、バラク・オバマ米大統領は、初となる施政方針演説を連邦議会で行った。

 オバマ大統領は、米国民に向けて、米国の再生を訴えた。米国が直面する経済危機から脱出するため、医療、エネルギー教育などに重点的に投資を行うことを、改めて宣言した。

 議会は、拍手で包まれ、オバマ大統領の演説に関する世論調査も、概ね高い支持率を獲得した。オバマ大統領は景気対策法案に署名し、最優先に取り組むとした経済問題で最初のハードルを乗り越え、「オバマのアメリカ」確立に1歩前進した。

共和党が攻撃材料に使うAcorn

 オバマ大統領は国民に何かを訴える時、決して笑顔を見せることはない。米国の厳しい経済状況が大統領の表情からも読み取れる。だが、大統領の存在は、米国の行く末に一筋の光を照らしている。

 大きな壁を乗り越えて、黒人として初めて大統領になったオバマ大統領なら、きっと未来を明るいものにしてくれるはずだ。何とも言えぬ期待感を、オバマ大統領は与えてくれる。その意味では、大統領の存在そのものが景気対策といえる。

 そうした空気に水を差すわけではないが、今回は、あえて、オバマ大統領の不安要素について整理しておこう。最大の不安要素はオバマ大統領のホームタウンであるシカゴ政治との関わりである。

   共和党関係者は、オバマ大統領は、景気拡大策を使ってシカゴ並みの選挙マシン(縁故や地盤などを軸とした選挙活動)を全米に構築しようとしている、と非難する。とりわけ、有権者登録を使命とする民主党系の非営利団体Acornとの関係に注目する。

 選挙中、Acornが不当に選挙登録をおこなったということでFBI(米連邦捜査局)が調査を開始した際、シカゴでAcornと関係があったオバマ候補はマケイン候補に攻撃されていた。共和党は、景気拡大政策の資金はAcornに流れると予想している。このAcornを使って全米選挙マシンを構築する、というのである。

3つのスキャンダル

清廉なイメージを持つオバマ大統領も、スキャンダルとは無縁ではない。大統領選から政権移行期まで見てみると、選挙中には2件と政権移行期に1件と、3つあった。

 その1つが白人蔑視を繰り返すジェレミア・ライト牧師との関係であり、2つ目は、マネーロンダリングで逮捕されたシカゴの不動産業者との関係である。オバマ夫妻は、家を不正なほど安い値段でその不動産業者から手に入れた、と報道されていた。そして3つ目は、2008年12月に逮捕されたイリノイ州のロッド・ブラゴーヤビッチ知事との関係である。

 米国では、上院議員のポストが空席になると知事が指名することになっている。オバマ氏が大統領になったことに伴いオバマ上院議員の席が空いた。その席を巡ってブラゴーヤビッチ知事が潜在的候補者にお金を要求した、という事件である。さすがアル・カポネが暗躍した都市と言える事件である。

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