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不況で追い風、懐温まるニットカフェ

わずかな費用で長時間楽しめる

  • 飯泉 梓

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2009年2月25日(水)

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 東京都立川市、JR立川駅直結の駅ビル「エキュート立川」。その3階、華やかな売り場の一角にあるカフェ。席に着いた女性は、何やら無心で編み物にいそしんでいる。

 実はこのカフェ「セットミニョン」は “ニットカフェ”と言って編み物や裁縫をするお客が利用する店だ。毛糸玉や手芸用具を販売するクロバーが運営する。編み物や手芸を身近に感じることができる。

店舗スタッフが指導役

ニットカフェ店内の様子

ニットカフェ「セットミニョン」の店内の様子。店舗スタッフが教えてくれる(写真:北山 宏一)

 まず料金設定が手頃だ。一般的な編み物教室のように、入会金や月謝を支払う必要はない。カフェを利用した場合、最初の1時間は飲み物付きで1050円。延長した場合は30分につき追加料金は315円だ。その間、編み物や手芸に精通した販売スタッフからアドバイスを受けることも可能だ。

 初心者ではどんなものを作ればいいのか想像すらできないことも多い。そのためカフェにはマフラーやアクセサリーなど、数十種類の見本が用意されている。見本に合わせて必要な編み棒などの道具は無料で貸し出されている。毛糸玉などの材料はカフェの隣で販売しているので、購入も可能だ。 

 取材当日、既に4時間近く編み物をしている主婦は「最初は偶然入ったら、編み物を教えてくれる店だと知った。今ではすっかりはまっている」と言う。実際に、初めて来店した客が半数を占める。ただ、慣れてくると、3時間以上編み物を楽しむお客も多い。すると客単価は約3000円近くになる。ケーキと軽食だけを提供するカフェではここまで単価は上がらない。

 実はこのニットカフェ、最近になって利用者が増えている。セットミニョンでは1月は休日ともなるとほぼ満席状態が続いている。

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