「時事深層」

好調「インサイト」の悩み

中高年に人気も、ファミリー層にハードル

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2009年3月2日(月)

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 「昨年秋以降、クルマ販売が低迷していたのがウソのようだ。新型『インサイト』は、当社が扱う新車として過去最高の売れ行きになっている。『フィット』を上回る勢いだ」。神奈川県内に20店舗を展開するディーラー、ホンダカーズ中央神奈川の相澤賢二会長はこう顔をほころばす。

 ホンダが2月6日に発売したハイブリッド専用車、インサイトの出足が好調だ。発売から11日で1万台を突破。2月の国内販売では、首位になる可能性も出てきた。

写真、新型「インサイト」の生産に追われるホンダの鈴鹿製作所

新型「インサイト」の生産に追われるホンダの鈴鹿製作所

 インサイトの特長は、ガソリン1リットルで30km走行できる低燃費と189万円からという手頃な価格。一見すると、節約志向のファミリー層に受けるクルマのように思えるが、現時点までの購入者を分析すると、意外な傾向が浮かび上がる。ホンダカーズ中央神奈川が販売した109台のインサイトの購入者を見ると、60代が30%、50代が24%を占める。

中高年とレース好きが支持

 子供が独立した後の中高年夫婦に支持されているという。ミニバンなどの大型車は不要だが、軽自動車やコンパクト車よりは上位クラスのセダンに乗りたいと考える中高年をつかまえた。

 その傾向を裏づけるのが、購入理由だ。1位は「外観・スタイル」。フロントからリアまで続く直線的なラインや、精悍なフロントマスクに魅力を感じる人が多い。2位以下の理由に、「燃費」「ハイブリッド専用車」が続き、「価格」は4位だった。

 「カッコよさ」を重視する20〜30代にも、一定の評価を受けている。レース仕様のクルマを好む層に、「リアウイング」などのエアロパーツが売れている。「予想の2倍の注文がある」(「無限」ブランドでインサイト専用パーツを販売するM-TEC)。車高が低く、クーペに近い空力抵抗を意識したデザインと、相性がいいようだ。

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