• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【隠れた世界企業】ジャンボ機の脚を支える

オカモト(大分市・輸送機用部品の研磨・製造)

2009年3月6日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

JALやANAなどからジャンボジェット機の脚部品の修理を引き受ける。
親子3代にわたって、自動車や船舶部品で技術と信用を培ってきた。
顧客は新規購入を控えて修理を増やすため、不況耐久力となる。

 ジャンボジェット機は機体を軽くするためカーボン樹脂などを多用しているが、巨大な鉄の塊であることに違いはない。最重量級の「ボーイング747」の場合、燃料をいっぱいに積み込んだ離陸時に約400トンの重さとなる。

ランディングギア(着陸装置)

磨き上げたジャンボ機の「ランディングギア(着陸装置)」のピストンは鏡のように光を反射する

 旅客機の巨体を支えるのが胴体の下に備えられた脚だ。「ランディングギア(着陸装置)」とも呼ばれ、着陸時のショックを吸収するシリンダー(円筒)と、その内部を往復運動するピストンで構成されている。ピストンは離発着を繰り返すと表面のクロムめっきが摩耗していき、使用回数が一定数を超えるとめっき部分の修理が必要となる。

 日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)系列の旅客機部品整備会社から、ボーイング機のランディングギア用ピストンの修理を引き受けているのが大分市に本社兼工場を構えるオカモトだ。同社はもともと、自動車整備工場として創業した。その後に研磨技術を向上させ、日本の航空産業に欠かすことのできない技術力を身につけた。

特殊鋼材の表面を研磨

 2002年12月に家業を継いだ3代目の岡本基社長は「祖父の時代から他社が断るような難しい仕事を引き受けてきた。それが当社の信用を積み上げている」と胸を張る。

 ランディングギアは旅客機の重量に耐えられるように、ピストンの材料に「高抗張力鋼」と呼ばれる特殊な鋼材が使われている。加工が難しい高抗張力鋼の表面を0.01ミリメートル単位で研磨していくには高い技術力が必要だ。

 オカモトの技術力はお墨付きだ。米連邦航空局(FAA)や欧州航空安全庁(EASA)が定める、部品修理工場の委託条件を満たしている。

 とはいえ、同社の工場を見渡しても最新鋭の工作機械は見当たらない。現在32歳の岡本社長が生まれる前からある機械が、いまだ数多く“現役”として稼働している。

 実際、ランディングギア用のピストンは1970年に導入された“最古参”の研磨機を、熟練技術者が巧みに操りながら磨き上げていく。研磨されたピストンは、表面が鏡と見間違うほどにキラキラと光を反射する。

コメント1

「時事深層」のバックナンバー

一覧

「【隠れた世界企業】ジャンボ機の脚を支える」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手