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杞憂と言えない株価5000円

再暴落の縁に立つ日米の株式市場

2009年3月9日(月)

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 米ニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が2日、7000ドルの大台を割り、日経平均株価も3日にバブル後最安値を更新するなど、再び世界同時株安の様相が強まっている。

 その遠因が、2月中旬の米ワシントンにあった。米大手銀行、シティグループが米国政府の実質管理に入る2週間ほど前のこの時期、ワシントンには、密かな噂が流れていた。

 「金融機関の不良資産を買い取るバッドバンクが、ガイトナー(米財務長官)の考えていたものとは違うものになったようだ」

 世界経済を不振の極みに追い込んだ米国の金融不安。どん底の景気停滞から脱出する有力な対策の1つとして、米政府が打ち出そうとしたのが、金融機関から不良資産を買い取る機構、バッドバンクを設立する構想だった。

 ティモシー・ガイトナー長官が自ら2月10日に発表した金融安定化策の柱は、最終的に財務省と米連邦準備理事会(FRB)などが、民間と一緒にバッドバンクを設立する官民共同ファンド。だが、実はガイトナー長官自身は、発表の直前まで政府単独で創設することにこだわっていたというのだ。

日経平均株価と米・ニューヨークダウの推移


 政府単独なら再建策を迅速に実施しやすくなる。シティのようにサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)関連の証券化商品などへの投資で巨額の損失を被った金融機関に対し、厳格な資産査定→不良資産買い取り→公的資金注入といった施策を進められるからだ。発足直後のバラク・オバマ政権の力を見せつけるには格好の舞台ともなるはずだ。

日本株が突出して割高

 しかし、結局はそうならなかった。「約4兆ドル(約388兆円)に達するとも言われる不良債権の巨額さに、政府側単独での処理を諦めざるを得なかったのだろう」。金融安定化策の発表直後、FRBの局長ら複数の国際金融関係者と議論をしてきたという日本のある金融関係者は、当時、ワシントンではそうささやかれていたと打ち明ける。

 この金融関係者はこうも分析する。

コメント3件コメント/レビュー

株価5000円は稀有でないという説には同感である。ただ、その時の経済・社会はどんな状況になるのか想像の範囲を超えているのでコメントしようもない。今回の危機に関連して世の識者達が触れていない問題がある。それは米国の消費がGDPの7割を占めていたということ、しかもその消費が諸外国からの負債によって行われていたということだ。単純に云えば砂上の楼閣ならぬ天空の楼閣だったということだろう。GDPの構成はどんな形が望ましいのか。分析してほしいものだ。株価評価にPERが使われるが、これも異常時にも有効なのだろうか。72倍が日本株の高過ぎを表しているのだろうか。マスヤジ(2009/03/09)

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「杞憂と言えない株価5000円」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

株価5000円は稀有でないという説には同感である。ただ、その時の経済・社会はどんな状況になるのか想像の範囲を超えているのでコメントしようもない。今回の危機に関連して世の識者達が触れていない問題がある。それは米国の消費がGDPの7割を占めていたということ、しかもその消費が諸外国からの負債によって行われていたということだ。単純に云えば砂上の楼閣ならぬ天空の楼閣だったということだろう。GDPの構成はどんな形が望ましいのか。分析してほしいものだ。株価評価にPERが使われるが、これも異常時にも有効なのだろうか。72倍が日本株の高過ぎを表しているのだろうか。マスヤジ(2009/03/09)

日本の平均株価が5,000円台というのは大変なことではあるが、十分にあり得ることだと思う。3月9日の日経新聞にカメラ、電機メーカーが中国、インド市場に対応するための廉価商品を海外で生産する旨の記事があった。大手メーカーは、生き残りをかけて海外に進出するが国内への影響は極めて少ないだろう。国内の景気回復には、国内の産業構造の転換や労働者の意識改革がなされることが必要だと思う。其れまでは、本来政治がてこ入れ政策(公共投資ばかりではない)を強力にする必要があると思うが、今の政治状況ではなかなか難しそうである。そう考えると、5,000円は単に悲観的推測とばかりは言えないように思う。そうなったとき初めて、政治も財界も本気になるのかも知れない。(2009/03/09)

この考え方では、トヨタ、パナソニック等の優良株が堅調な現象の説明がつかないように思われる。(2009/03/09)

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