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恐れおののく官僚たち

  • 児玉 博

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2009年3月11日(水)

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 恐怖の大魔王が天から降りてくる――。恐れおののく民たちは息を殺し、身を潜める。

 恐怖の大魔王は小沢一郎。民主党党首。そして、その小沢の前に恐怖するのは霞が関の高級官僚。

 政権交代が現実的なものになってき始めた政界と官界との関係を端的に言い表わせば冒頭の構図になるのではないだろうか。

 小沢政権誕生――。それはある悪夢を思い出させるに十分過ぎるほどだ。1993年8月、国民の期待を一心に担った日本新党代表、細川護煕を首班とした連立政権が誕生した。

 非自民党政権の誕生は新たな政治の胎動を期待させた。旧来の政治家とは全く異なる言動の細川の個人人気は圧倒的だった。支持率は80%に迫ろうとしていた。しかし、目を凝らして見れば、新政権の呉越同舟は明らかだった。何より政権中枢を占めるのが自民党を牛耳り続けて来た経世会(竹下派)出身者たち、取り分け小沢一郎だったからだ。

 「予算を2回通せば自民党は完全に干上がる。そうすればもう政権には返り咲けない」

 自民党の裏の裏まで知り尽くす政治家、小沢の漏らした言葉はかつての同志たちを震え上がらせた。

 最も自民党的な政治家、小沢は古巣、自民党を骨抜きにするために強引な手を打ち始める。政治不介入とされてきた官僚人事だ。

 霞が関に衝撃が走ったのは細川政権誕生からおよそ4カ月後の12月だった。

 通商産業省 (現経済産業省)産業政策局長、内藤正久が担当大臣、熊谷弘から辞任を迫られたのである。

 結局、その年の押し迫った12月22日、内藤は役所を去ることになる。

 役所の後輩である熊谷の、
「あなた(内藤)がいると省内が暗くなる」
 という言いがかりに始まった辞任要求を押し通したのである。

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