• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「ユニクロ」が駆け込み寺に

1億総節約消費に沈む百貨店

  • 飯泉 梓,田中 成省,田中 陽

バックナンバー

2009年3月10日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2月27日、百貨店、専門店がひしめく東京・新宿に丸井の新店舗、「新宿マルイカレン」がオープンした。目と鼻の先にはファッションに強い伊勢丹新宿店がある。新規出店が減っている百貨店業界では久しぶりの“激突”劇だ。

 開業後、初めて迎えた週末、ファッションに敏感な若い女性を中心に多くのお客が詰めかけたのが2階の一画にある「ユニクロ」。100m2ほどのコンビニ並みの小さな店舗で約30種類の衣料品を販売し、一時は入場制限が行われるほどの活況ぶりだった。

 ユニクロは今、百貨店にとって駆け込み寺になりつつある。売り上げの急減に悩む百貨店からの出店依頼が相次いでいるのだ。

丸井の新店舗「新宿マルイカレン」

ユニクロを招き入れた丸井の新店舗「新宿マルイカレン」。流通の主役交代の象徴だ(写真:都築 雅人)

 「駅前にある地方百貨店は車社会に対応していない場合が多い」とユニクロを運営するファーストリテイリングの大笘直樹・上席執行役員は漏らす。一方で、丸井と同じような都市型百貨店への出店には積極的だ。ユニクロ1号店からわずか25年の同社が、歴史ある百貨店の売り場を選ぶ立場になっている。

力の差、まざまざ

 それにしてもなぜ、若者のファッションに強いと言われてきた丸井が、100m2とはいえ、ユニクロに城を明け渡さざるを得なかったのか。

 話は2年前にさかのぼる。丸井が顧客調査を実施したところ、分かったのが、品揃えと価格への不満だった。ファッション性の強い独自商品の品揃えは他店に比べれば豊富。値頃感のあるブランドも数多く立ち上げてきた。独自商品にこだわってきたという意味ではユニクロと重なり合う部分はある。

 しかし、こうした丸井流もユニクロに頼らざるを得なかった。今回のユニクロの店は全国に約750ある中でも特別な存在だ。主要顧客は20代の女性。新製品を立て続けに投入し、1カ月すればすべての商品が入れ替わるという。カラージーンズは3990円と安い。

 流行の変化の速さ、加速度的に進む低価格には、そんな丸井でも対応が難しかったのだろう。調査結果を見た丸井の猪野明常務は「ユニクロに入ってもらおうと思った」と語り、今後についても「メンズ専門のショップなども検討してもらいたい」と秋波を送る。

コメント3

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長