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【隠れた世界企業】デジタル家電を小型に

秩父電子(埼玉県秩父市・電子部品の加工)

  • 飯山 辰之介

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2009年3月13日(金)

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携帯電話やパソコンなどデジタル家電向けガラス基板と回路を研磨する。 同業大手に伍する技術力で、世界の半導体や精密機械メーカーと取引。 不況でも新分野に進出、省エネ家電向け素材加工の腕を磨く。

 埼玉県秩父市。四方を山に囲まれた自然豊かな地域に、世界有数のハイテク技術を持つ中小企業がある。電子材料の「磨き」を極めた秩父電子だ。

 携帯電話やパソコンなどデジタル家電には、複雑な電子回路を持つ集積回路が組み込まれている。この電子部品の微細化が、デジタル家電の小型化に直結する。秩父電子は電子材料を磨き上げることで、集積回路の微細化に貢献している。

 集積回路はシリコンウエハーなどの半導体に微細な電子素子の回路パターンを積み重ねた電子部品である。

フォトマスク基板の写真

フォトマスク基板の写真

 集積回路の製造には写真技術が用いられる。写真の現像に「ネガ」が必要なように、集積回路の製造ではガラス基板をネガとして利用する。回路パターンを描いた「フォトマスク」と呼ばれるガラス基板に、レーザー光を照射して、シリコンウエハーに回路パターンを焼きつけていく。この手法は集積回路だけでなく、プリント基板の配線や液晶などフラットパネルディスプレーの製造にも用いられる。

 秩父電子はフォトマスクと集積回路の研磨で世界の半導体メーカーに知られる会社だ。

 フォトマスクは研磨工程を経ないと使えない。表面が傷だらけでレーザーの光が歪んでしまうのだ。さらに集積回路の微細化が進んだ近年では、ガラス基板上のわずかな傷が回路を焼きつける際の命取りになる。

 傷のあるフォトマスクを使って製造した集積回路はすべて破棄しなければならない。損失は場合によっては数十億円になるという。高密度化が進む現在では15.24cm四方のフォトマスクに0.1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の傷が10個以内に収まるレベルまで研磨する必要がある。

 ここで秩父電子の研磨技術の出番だ。同社では粉末状のダイヤモンドを固めた砥石や、アルミの粉末などの研磨剤を使ってガラス基板についた傷を消していく。仕上げの段階では機械的な研磨に加えて、薬品を使った化学的な手法も採用する。

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