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【隠れた世界企業】世界90カ国で市場を先導

太陽精機(京都市・製本機製造・販売)

  • 大豆生田 崇志

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2009年3月19日(木)

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印刷産業のメッカであるドイツなど欧州で市場をリードする製本機メーカー。 デジタル印刷技術の普及とともに、誰でも使いやすい製品を揃えて成長。 部品から自社で製造する内製化と自社直販にこだわり、不況後に備える。

 海外市場のニーズをいち早く取り込み、自社開発した製品を約90カ国に直接販売する企業が京都市にある。印刷された紙を本に綴じる製本機の製造・販売を手がける太陽精機だ。

 活版印刷の技術を生んだグーテンベルクが15世紀のドイツの職人だったように、製本に関わる産業はドイツなどの欧州がメッカ。太陽精機は、「ホリゾン」という製品ブランドで知られ、欧州での売り上げが55%を占める。

 過去最高となった2008年7月期の連結売上高210億円のうち、8割が海外向けという。その理由はデジタル印刷技術の普及に伴う市場変化に応じて印刷工場から学校向けまで、きめ細かに独自製品を開発してきたからだ。

デジタル印刷の普及が追い風

 かつて印刷業界は、製版やデザイン、印刷、製本というそれぞれの工程に専門業者やメーカーが存在するほど細分化されていた。特にドイツでは、熟練技術を国家認証するマイスター制度の名残で、もっぱら職人が製本機を扱ってきた。

 しかし今では、誰もがコンピューターを使ってデザインをして、自ら印刷物を作れる。デジタル印刷技術の普及で、製本機の需要も大きく広がった。

 例えば業務用では、どのメーカーも自社製品に使用マニュアルを添付している。これまでメーカーの多くは、その制作を印刷会社に外注してきた。ところが製品の仕様が変わるたびに、すぐ書き換えなければならない。外注すると逆にコスト高になるため、自ら印刷・製本する企業が増えている。

 また、海外では家族の写真を部屋に飾る習慣があるため、オリジナルのアルバム制作が人気。制作部数は数冊でも、個性あふれるアルバム作りのために、これまで製本とは無縁だったデザイナーも製本機を買うようになった。

紙折りから断裁まで一括したシステムで製本できる。図はその流れ

紙折りから断裁まで一括したシステムで製本できる。図はその流れ

 さらに欧州では、通貨はユーロで統一したものの国や地域によって言語が異なるので、同じ内容でも複数言語の印刷物を用意しなければならない。そこで多品種少量の印刷に対応した製本機の需要が多いという。

 太陽精機は、業務用はもちろん、誰でも簡単に多品種少量の製本ができる商品を開発。素人でも、ボタンを押すだけで自動的に製本の仕様を決められたり、紙を折って本に綴じてから断裁して大きさを揃える工程まで一括したシステムを揃えたりしてきた。とりわけ多品種少量の製本に対応する「オンデマンド」と呼ばれる製本機では、世界シェア80%を占めるという。

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