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【技術フロンティア】営業運転、時速320km

新型新幹線「E5系」~東日本旅客鉄道(JR東日本)

  • 江村 英哲

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2009年3月19日(木)

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東京~新青森間を約3時間で結ぶ新型の新幹線が2011年春に登場する。 営業運転で最高時速320kmを達成し、世界最速の仏TGVと並ぶ。 安全性や乗り心地にも配慮。新たな技術が数々導入された。

 新幹線とは時速200km以上の速度で走行する幹線鉄道のことを指す。1964年に時速210kmの営業速度で開通し、40年以上にわたって技術を熟成させてきた。97年には西日本旅客鉄道(JR西日本)が山陽新幹線で「500系」の運行を始め、時速300kmの営業速度を達成した。

 そして2011年の春、東日本旅客鉄道(JR東日本)は最高時速320kmの新型車両「E5系」の営業運転を始める。

時速360kmを目指したが

 運行するのは東北新幹線の区間だ。現在は青森県の八戸駅から新青森駅に至る延伸工事が行われており、2010年末には東京~新青森間をつなぐ大動脈が完成、新型新幹線がデビューする舞台が整う。当面は時速300kmで走行する予定だが、性能をフルに使えば、乗り継ぎも含めて現在4時間近くかかっている東京と新青森の間が3時間5分で結ばれる。

 E5系の車両は今年の夏に完成し、まずは仙台から北側で走行試験を行う。実は、JR東日本は2005年から新型車両の試験走行を行っていた。当初、目標とした営業運転の速度は時速360kmで、試験車両は「ファステック360」と呼ばれた。現在も大宮~八戸間を試験走行しており、最高速度は時速400kmを超える。

試験車両「ファステック360」にあった空気抵抗増加装置(オレンジ色の部分)は採用が見送られた

試験車両「ファステック360」にあった空気抵抗増加装置(オレンジ色の部分)は採用が見送られた

 ファステック360を実用化することで、フランスの高速鉄道TGVが営業運転で既に実現している時速320kmを超えることを期待されていた。

 しかし、JR東日本の出した回答は「営業運転で時速320km」だった。モーター性能を向上させ、車両を改良すれば高速化は可能だが、営業運転となれば車両の消耗や劣化や、橋梁や高架橋などインフラの補強も含めコストが増大する。「乗客のニーズと費用のバランスを考えて出した答えが時速320kmだった」と鉄道事業本部車両技術センターの遠藤知幸課長は話す。

 同じく開発に携わった田島信一郎次長も「スポーツカーを開発するわけではない。お客様に安心・快適に移動してもらう技術を追求すべきだ」と言う。JR東日本の技術陣が最も心配したのは安全性だった。2004年10月の新潟県中越地震が起きた時、同社の新幹線が脱線事故を起こした。幸い死傷者は出さなかったが、その記憶が技術者の脳裏に焼きついている。

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