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第12話 地元で起こった不可解な逮捕

  • 出井 康博

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2009年3月19日(木)

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 西松建設1820の違法献金事件によって、政治とカネの問題に改めて注目が集まっている。

建設中の新しい衆議院議員会館(撮影:筆者)

建設中の新しい衆議院議員会館(撮影:筆者)

 公共事業に依存する建設業者と有力政治家の間では、今でも持ちつ持たれつの関係が成り立っているのか。政治家の口利きとは、それほど有効なのか。そして、公共事業の利権とは、単に業者と政治家だけのものなのだろうか――。

 当選2回の民主党代議士・Aにとっては、建設業者からの献金など無縁の話だ。公共事業を発注する国や地方自治体に対し、口利きできるような力もない。しかし、そんなAにも、ある事業を巡って忘れられない体験がある。

「市長のスキャンダルが地元の朝刊に載っています」

 今年に入ってからのある日、Aは始発の新幹線で東京を発ち、地元へと向かっていた。午前中に国の出先機関の担当者とのアポがある。それをこなした後、とんぼ返りで国会に出席するつもりだった。

 前夜からゴタゴタが続き、ほとんど寝ていない。新幹線の座席に身を沈めると、どっと疲れが襲ってくる。目をつむり、眠りかけていた時、胸ポケットの携帯電話が振動した。相手は、昨晩から何度も電話でやり取りをしていた地元の秘書である。

 「市長のスキャンダルが地元の朝刊に載っています。業者からカネを受け取っていたようで」

 「えっ!」
 一瞬で、眠気が吹っ飛んだ。

 国の担当者とのアポには、市長も同席するはずだった。よりによって今日、その市長にスキャンダルが発覚するとは…。

 新聞報道によれば、市長は市が発注元となった工事で便宜を図る見返りとして、建設関係の業者から現金を受け取っていた。その額は百万円。地元の高級料亭が受け渡しの舞台だった。まるでB級映画のワンシーンのような話である。

3年近い前の事件

 しかし、Aには解せない思いも残った。事件が起きたのは3年近く前である。それがなぜ、”今日”を選んだかのようにして明らかになったのか。

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