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日立、逆回転の有事対応

先祖返りのトップ交代、混迷深まる

  • 鷺森 弘

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2009年3月23日(月)

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 サプライズ人事──。この言葉が最もそぐわないとも言える日立製作所がトップ交代でそれをやってのけた。

 若手の抜擢でも、グループ外の“血”を入れたわけでもない。4月1日付で社長となる川村隆氏は、古川一夫社長を7歳上回る69歳。2003年に日立本体の副社長を退き、複数の子会社の会長職を渡り歩いた人物のカムバックである。しかも現在、庄山悦彦氏が就く会長職も兼務する異例の体制だ。

 古川社長がわずか3年で社長の座を明け渡すことになった背景は単純だ。2009年3月期の連結最終損益が7000億円もの赤字になる見通しとなり、来期の回復も絶望的となったことを受けた“引責辞任”である。

自らの人材不足を露呈

 こうした危機的な状況を受けて、なぜ川村氏に白羽の矢が立ったのか。3月16日の緊急会見に臨んだ庄山、古川、川村の3氏の説明は不可解だった。

 庄山会長は「人材の総力を挙げて危機を乗り切る決意を示した」と説明。川村氏を選んだ理由として「グループ会社の経営を幅広く知り、改革を実行してきた」ことを挙げた。「なぜ内部昇格ではないのか」との記者の質問に対しては、「グループ会社はイコールパートナーであり、適材適所で選んだ」と気色ばむ場面もあった。

 しかし、これは「人材の宝庫」と自賛してきた日立自らが、後継者の育成を怠り、人材が不足していることを露呈したに等しいのではないか。

 日立はトップ交代の理由をもう1つ挙げた。「厳しさが増す環境下では(意思決定の)スピード感がますます重要」(古川社長)ということだ。

 ただ、川村氏自身、日立在籍中は重電部門が長く、価格下落や技術革新のスピードが激しい家電部門や情報部門の経験がない。現在、会長の立場にある日立マクセルは今期に247億円の最終赤字に転落する見通しだ。

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