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「越境消費」は救世主か

高速道「1000円乗り放題」が広げる商圏

  • 田中 成省,池田 信太朗

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2009年3月24日(火)

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 日本全国、1000円で乗り放題──。ETC(自動料金収受システム)の搭載車に限定した、高速道路料金の大幅な引き下げが3月28日から始まる。

 普通車は2011年3月までの2年間、土日祝日の高速道路通行料が、上限1000円になる(大都圏を除く)。平日も、一部の時間帯に適用回数や距離の制限はあるものの、3~5割引の割引率が適用される。

 麻生太郎内閣による景気刺激策の一環だ。いわば政治主導の“官製特需”。その効果はとえば、疑問の声が大きい。「鉄道やフェリーから利用者が流れるだけで、新たな需要は創出しない」「民業圧迫ではないか」。そんな批判の声ばかり聞こえてくる。

 しかし、この政策の波頭を捉えて商機に結びつけている会社が既に出始めていた。

大井川を越え、お買い物

 百貨店が苦境に陥る中、むしろ消費不況をてこに売り上げを伸ばすアウトレットモール。「御殿場プレミアム・アウトレット」(静岡県御殿場市)は、休日ともなると駐車場に入場待ちの自動車が列をなす。

 同モールを展開するチェルシージャパンは、「1000円乗り放題」の開始でさらなる客数増に期待している。その勝算の理由の1つが、顧客の「越境」だ。

 同社の商圏設定は「自動車で90分以内」。同社のモールはいずれも高速道路の出入り口付近にある。来場者が高速道路で来る場合、「90分」を距離に換算すれば100km以上という商圏だ。

 ところが、「1000円乗り放題」でこの商圏がぐっと広がる。距離200km以上の大商圏になれば名古屋圏にも手が届く。これまでは首都圏からの来場者が圧倒的に多かったが、同社が期待するのは「越すに越されぬ大井川」をまたいで、東名高速道路を東行して来場する「越境」組の増加だ。

御殿場プレミアム・アウトレット
御殿場プレミアム・アウトレットの規模は東洋一と言われる。海外からの観光客も多いが、それも一種の「越境消費」だ(写真:都築 雅人)

 海を越える「越境」もある。全国に先駆けて、東京湾を横断する「東京湾アクアライン」の通行料は3月20日から値下げが始まった。4000円(開通当初)という通行料の高さがネックとなって利用者が伸び悩んでいたが、今回の政策で大幅に割引され、利用者増が見込まれている。

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