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【隠れた世界企業】社員の文句を評価する会社

ISOWA(愛知県春日井市・段ボール製造機の製造・販売)

2009年4月3日(金)

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世界50の国と地域に高性能の段ボール製造機を輸出する。「会社の文句を言う会」で、社員から問題点やカイゼン提案を引き出す。「社員が主役」を掲げる4代目社長の“演出家経営”が持ち味だ。

 どれだけ経済がグローバル化しても、ローカルに徹しなければいけない産業とは? その答えが「段ボール」だ。

 物資の輸送が盛んとなった今でも、段ボールは一定の地域を越えて流通することはあまりない。海外で安く生産したとしても、輸送コストがかかるため輸出しにくいからだ。つまり、世界中のあらゆる地域において、段ボールの製造工場は欠かせない存在なのだ。

「世界一風通しが良い社風」を掲げる磯輪英之社長(左から3人目)と社員(本社工場にて) (写真:上野 英和)

 愛知県春日井市に本社を置くISOWA(イソワ)は、世界で50を超える国と地域の段ボールメーカーに対して段ボールの製造機を輸出している。

 詳細な市場統計がないため世界シェアは分からないが、「上位5本の指に入る」と磯輪英之社長は胸を張る。

多品種少量生産に対応

 ISOWAが世界から支持される理由は、小ロットでもムダなく効率的に段ボールを製造できるところにある。

 ISOWAの製造機は、毎分約400mという速いスピードで完成させる。ただ紙を張り合わせるだけではない。段ボールメーカーは顧客の要望に沿って、段ボールの表面に印刷を施したり、組み立て用の折り目をつけたりもする。それらの要望に対応し、フルカラー印刷や折り曲げなどの加工も毎分350枚と高速でできるのが売り物だ。

 近年は、製品の個数によって梱包する段ボールを変えるなど、多品種で小ロットの発注がメーカーに寄せられている。小ロットを生産するたびに機械を止めては効率が悪くなってしまう。

 ISOWAは毎分350枚の生産ラインで、次々と型の違う段ボールを作れるシステムを開発。さらに、製造する品種を変えても、余分な段ボール材料が出にくい生産ノウハウを持つ。

 2009年3月期の売上高は約100億円を見込む。大型案件の納品が今期にずれ込んだという影響もあるが、前期比28.5%増の大幅な伸びを記録。新商品の開発に積極投資をしたため営業利益は前年並みの約2億3000万円となる見込みだ。

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「【隠れた世界企業】社員の文句を評価する会社」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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