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【隠れた世界企業】デンマークを癒やすロボット

知能システム(富山県南砺市・介護ロボットの販売)

2009年4月10日(金)

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愛くるしい動きのアザラシ型介護ロボットがお年寄りを和ませる。
2008年12月、福祉先進国のデンマークが大量導入を決めた。
富山県の部品業者が力を結集し、ユニークな商品を生み出した。

 「キュー、キュー」とかわいく鳴きながら、顔を上げる。長いまつげを持った愛くるしい目をゆっくりと瞬きさせると、うれしそうにしっぽを振る──。

 白い毛皮に包まれたアザラシ型ロボットの「パロ」。体長57cm、重量は約2.7kgで、価格は1体35万円。

 抱きかかえると新生児よりやや軽い程度。視覚、聴覚、触覚などを持ち、ふさふさとした手触りのいい体をなでると、様々な鳴き声を出しながら動作する。

 パロは人を癒やすロボットとして、高齢者介護に役立っている。

 パロを導入している富山県南砺(なんと)市の介護施設を訪ねると、大広間の一角にお年寄りが集まり「あやちゃん」と自分たちがつけた名前で呼びかけたり、なでたり抱いたりして反応を楽しんでいる。介護スタッフも積極的にパロとの触れ合いを促し、会話も弾む。「毎朝、『あやちゃん』に声をかけると元気になるねぇ」と女性(87歳)はほほ笑む。

 人気のユニークな介護ロボット。南砺市は市内に8カ所ある老人介護施設、デイサービスセンターでパロを導入している。

 実は、この商品は地元関係者の知恵と技が結集して生まれたものだ。

 パロを開発したのは独立行政法人・産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の柴田崇徳・主任研究員だ。ロボット研究をテーマにする柴田氏は南砺市の出身。動物が人を癒やす「アニマルセラピー」に着目し、ロボット開発を始めた。

 動物との接触は高齢者らに気持ちの安定をもたらす効果がある。しかし現実には、衛生管理や安全面から動物を飼えない場合も多い。動物型のロボットを開発すれば、多くの人に癒やしを与えられると考えた。

地元出身者の案に企業が結集

 1990年代から柴田氏は介護用の動物ロボットのアイデアを温めていたが、生まれ故郷で製品化を持ちかけたことで、一気に実現へと動き出す。

 99年に柴田氏は、南砺市にある部品メーカー、日本抵抗器製作所の設計子会社マイクロジェニックスに協力を持ちかける。ロボットが機敏な反応をするには、センサー技術が核となる。同社は自動車部品や医療機器を開発、センサー技術を得意としている。

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「【隠れた世界企業】デンマークを癒やすロボット」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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