「O列車で行こう」

ヒラリー流「デキる女は黒のパンツスーツ」

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2009年4月10日(金)

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 先週、ロンドンで開催された金融サミットでは、相変わらずミシェル・オバマ夫人のファッションが話題になっていた。一方、ファーストレディー時代には、ミシェル夫人と異なりそのファッションセンスには「?」がつけられたヒラリー・クリントン国務長官。

 しかし、今やヒラリー氏のファッションは、ミシェル夫人とは違った形で、全米の働く女性に影響を与えている。それはなぜか。

 先週の記事でも紹介した拙著『キャリアウーマン・ルールズ』(KKベストセラーズ)の取材をしていた時、ヒラリー氏は働く女性のファッションに多大なる影響を与えていたことに気がついた。

 最近、パンツスーツを格好良く着こなしてバリバリと楽しそうに働く女性の姿、よく目にしますよね。日本では、黒やグレー、アイボリーといった色のパンツスーツが主流でしょうか。

 オフィス街だけではなく、ファッション雑誌のモデルたちも颯爽と着こなしている。政治家でも小渕優子少子化担当相や小池百合子元防衛相などが、シンプルなパンツスーツ姿をよく披露している。

 今ではそれを当たり前のように見ているが、公の場で女性がパンツスーツ姿で現れるようになったのは、最近のことだ。そして、その立役者こそが、ヒラリー氏だったのです。

ヒラリーと黒のパンツスーツ

今年3月24日、米ワシントンで、オーストラリアのケビン・ラッド首相と会談した時のヒラリー・クリントン長官 今年3月24日、米ワシントンで、オーストラリアのケビン・ラッド首相と会談した時のヒラリー・クリントン長官
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 ヒラリー氏は、ファーストレディー時代に上院議員立候補するという前代未聞の試みをやってのけ、成功した。彼女のそうした動きに、「それって、夫の七光りを使った禁じ手じゃないの」という突っ込みも入れたくなる。

 だが、米国ではこんな批判の声はほとんど聞かれなかった。もともと夫以上に政治手腕があると見られていたこともあり、彼女の立候補は米国人にとっては、サプライズでもなんでもなかったようだ。

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著者プロフィール

横江 公美(よこえ・くみ)
PACIFIC21 代表

横江 公美 明治大学経営学部卒業。松下政経塾、プリンスト大学、ジョージ・ワシントン大学客員研究員などを経て現在に至る。政策、研修企画、広報戦略などのコンサルティングを行っている。主な著書に『第五の権力 アメリカのシンクタンク』(文芸春秋刊)、『判断力はどうすれば身につくのか』(PHP研究所)、『キャリアウーマン・ルールズ』(K.Kベストセラーズ)など。2009年2月14日に『日本にオバマは生まれるか』(PHP研究所)を出版。



このコラムについて

O列車で行こう

 「自分は黒人なのか。白人なのか。どちらでもあり、いやそのどちらでもない」

 ケニア生まれの黒人の父と白人の母を持つバラク・オバマ第44代アメリカ合衆国大統領は、生まれた時から自分探しの旅を宿命づけられていた。そのオバマ氏は黒人のミッシェル氏を夫人にすることで、その長い旅路に終止符を打ち、黒人としてのアイデンティティを固めた。

 エイブラハム・リンカーン第16代米国大統領の「奴隷解放宣言」から約150年、米公民権運動から約半世紀が経ち、ようやく誕生した"黒人大統領"。これで米国のかかえるマイノリティ問題が解決されたわけではない。オバマ大統領の新たな解放の旅路は、始まったばかり。

 新大統領が解放すべき問題をユニークな視点から解説する。

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