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ホンダのアキレス腱

米在庫の適正化が、黒字死守の試金石に

2009年4月20日(月)

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 逆境の自動車業界で業績の底堅さが目立つホンダ。2009年3月期に、トヨタ自動車と日産自動車は巨額の赤字を見込むが、黒字を確保しそうだ。

 そんなホンダのアキレス腱と言えるのが、米国の在庫問題である。

日本の自動車大手3社の米国の在庫日数(月末時点)

 今年3月末の在庫日数は、トヨタの64日、日産の62日に対して、ホンダは92日と突出している。北米は、2008年3月期にホンダの連結営業利益の5割近くを稼ぎ出した大黒柱であるだけに、問題は深刻だ。

 なぜホンダは、在庫調整が遅れたのか。最大の理由は、米国でクルマ販売の減速が鮮明になった昨年春以降も、同社の販売好調が続いたことにある。原油高を追い風に、「シビック」や「フィット」など低燃費の小型車が売れに売れた。対照的に、トヨタと日産は、燃費で見劣りするSUV(多目的スポーツ車)やピックアップトラックの比率が高く、苦戦した。

「ガソリン高でも好調」が裏目に

 販売不振を受けてライバルが、減産に踏み切る中、ホンダは逆に小型車を増産する方向に動いた。米インディアナ州で建設中だった新工場の稼働計画も、予定通りに進めた。

 ところが昨年9月に米リーマン・ブラザーズが破綻し、金融危機が表面化すると状況は一変した。消費者の購買意欲は冷え込み、原油価格は急落。低燃費の小型車でも売れなくなった。そんな中で増産体制が整い、ホンダの完成車の在庫は積み上がっていった。

 「米国では、ホンダのブランド、商品、販売力が極めて強く、在庫調整は段階的になった。工場の長期休業を決めた欧州とは対照的だ」(UBS証券の吉田達生シニアアナリスト)

 米国の販売低迷が長期化する中、ホンダは生産調整を急いでいる。3月までに北米の工場稼働率を7割程度に落とした。5~7月も、米国とカナダの工場で、13日間の稼働休止日を設ける。6~7月までに在庫を適正水準の60日以下にしようと躍起だ。

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「ホンダのアキレス腱」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部などを経て、2017年1月から日経ビジネス副編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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