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【隠れた世界企業】オバマ夫人彩る山形の糸職人

佐藤繊維(山形県寒河江市・紡績糸の製造・販売)

2009年4月24日(金)

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シャネルやニナリッチなど、世界ブランドに高級ニット糸を提供する。オバマ夫人が大統領就任式に着用したニット素材で脚光を浴びた。特殊紡績糸の技術を武器に海外進出。自社ブランドも急成長している。

 山形県寒河江市。出羽山地の雄大な眺望を左手に、JR寒河江駅から数分歩くと、古めかしい石積みの建物が目に入ってくる。築100年以上の酒蔵だ。寄り添うように建つコンクリートの工場。今年創業77年目を迎える、佐藤繊維の本社である。

白く染め上げた髪がトレードマークの佐藤正樹社長 (写真:高橋 政知)

 2005年に4代目社長に就任した佐藤正樹氏は、地元ではちょっとした有名人だ。白く染め上げた髪と口元に蓄えた髭。人懐っこい笑顔は、一度見れば、簡単には忘れない。

 そんな佐藤社長が今年1月、山形のみならず、世界の注目を浴びた。

 米ワシントンで開催されたバラク・オバマ米大統領の就任式。傍らに付き添うミシェル夫人のファッションが話題を呼んだ。公式行事では、参加者はスーツを着用するのが慣例だが、彼女はそれをあえて破った。身に着けたのは、フランスの有名ブランド、「ニナリッチ」のカーディガン。そのニット素材を佐藤繊維が開発したのだ。

有名ブランドから発注相次ぐ

 佐藤繊維のニット素材は、世界のブランドが認める質の高さを誇る。例えば、ニナリッチに提供した素材は、「モヘア糸」と呼ばれる。原料は南アフリカに生息するアンゴラヤギから取れる希少な天然毛。指に触れる感触は柔らかく、体を包み込むような優しい着心地感を演出する。

 「日本企業には創造力のある製品は作れないと思っていたが、その考えを改めなくては」。佐藤繊維のモヘア糸を初めて見た時、ニナリッチの担当者は驚きの声を上げた。うなったのは、その細さだった。

古い紡績機械を改良しながら、特殊紡績糸を開発している (写真:高橋 政知)

 モヘアはもともと、光沢があり非常に滑りやすい。糸として縒るためには通常、ウールなどのつなぎを混ぜる。このため、どうしても糸が太くなり、薄い衣服は作りにくい。佐藤繊維は独自技術によって、つなぎを使わず従来の半分以下の太さに仕上げた。

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「【隠れた世界企業】オバマ夫人彩る山形の糸職人」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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