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マンション再販、活況の落とし穴

「隠れ在庫」が相場を崩す

2009年4月28日(火)

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 「売主の変更により、価格を大幅に見直し、新価格で登場」──。

 「3860万円」に大きなバツ印。下に続く「1990万円」がひときわ強調されて見える。4月17日から千葉県流山市で売り出された「グラビスコート流山」のチラシだ。総戸数は13戸、流鉄流山駅から歩いて3分の距離。間取りは3LDKと4LDKのみの、典型的なファミリーマンションである。

リベレステが売り出した物件
リベレステが4月に売り出した物件。再販業者のマンション相場も価格下落が顕著になっている(写真:的野 弘路)

 93.31m2の部屋が1870万円の値引き。従来価格の約半額、しかも3LDKで2000万円を切る物件は、郊外物件の中でも破格の安さと言っていい。それもそのはず、もともとは、昨年民事再生法の適用を申請したキョーエイ産業が2007年8月に完成させていた物件だからだ。

再販に参入相次ぐ

 売り主が破綻した物件を1棟丸ごと引き受けたのは、埼玉県に本社を置くマンション分譲会社のリベレステ。「建物自体は何の欠陥もない。値段を下げて売り主が代われば、まだまだ売れる」と、同社の河合純二代表は言う。

 破綻したマンション分譲会社の売れ残り物件は、一般に「新築未入居物件」や「アウトレットマンション」などと呼ばれている。こうした物件の販売を手がける会社を、マンション「再販売業者」と言う。

 再販業者のビジネスモデルは単純明快だ。破綻したり、在庫を抱え切れなくなった分譲会社から、従来価格の半額程度でマンションを仕入れる。そこに、自社の取り分(通常は10~20%程度)を乗せ、購入者には3~4割引で売るのである。

 世界金融危機に端を発した不動産市況の悪化によって、次々と分譲会社の経営が行き詰まった結果、昨年夏頃から市場にはマンション在庫が溢れ返った。そして、これらを処分する再販業者が相次いで誕生したのである。

 リベレステは、再販業者の中でも大手に数えられる1社だ。「あくまでも在庫調整が終わるまでの短期的な事業」と河合代表は言うが、再販ビジネスが、いかに順調かは同社の直近の業績を見れば一目瞭然だ。

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「マンション再販、活況の落とし穴」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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