東芝の財務担当者にとって、このゴールデンウイーク(GW)は気の休まらない日々が続きそうだ。
東芝は5月8日の決算発表と同時に資本増強策を発表する見通しだ。現時点で固まっているのは、普通株の公募増資で約3000億円を調達することだ。
証券関係者によると「応募が殺到した時に備えて、オーバーアロットメント(追加売り出し)条項が付与される」という。信用収縮に苦しんだ昨年とは異なり、投資家の購入意欲は高まっている、という。実際、野村ホールディングスが3月に実施した公募増資では、投資家の需要は募集株数の倍以上に達し、追加で株式を売り出すことになった。東芝の場合も「500億円程度の枠を用意する」(前出の証券関係者)見込みで、公募による調達額は最大で3500億円程度になる可能性がある。
「史上初」の10%割れ
だがこれで一安心とはいかない。過去1年で東芝の財務状況は急速に悪化したからだ。
東芝は4月17日、2009年3月期の連結業績予想を下方修正した。繰り延べ税金資産の取り崩しなどで、従来予想より赤字幅が700億円拡大し、最終赤字は3500億円に膨らんだ。
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