新年度も早1カ月。ひとり暮らしや家族との新しい生活を始める際、皆さんはどのようにして今の物件を探しただろうか。恐らく、通勤先や学校との位置関係、物件の賃料やスペック、街の雰囲気などを加味して決めたのではないだろうか。
もっとも、街には街の顔がある。「住めば都」というけれど、街が持つ“特徴”と自分のライフスタイルが合わなければ、どこかしっくりこないもの。この先、給料が増えるとは思えないこのご時世、懐具合と相談して、やむなく賃料相場の安い街を選んでしまう場合が大半だろう。そんなあなたに朗報がある。“憧れの街”と同じ特徴を持っている半面、相対的に賃料が安い――という街がいくつも明らかになったのだ。
今回、日経ビジネス オンラインではライフスタイルを軸に、駅の特徴を10のカテゴリーに分けた。物件の賃料、築年数、最寄り駅からの距離、追い炊き風呂や風呂トイレ別、ペット可などといった物件のスペックはあえて無視。純粋に駅が持つ特徴だけを抽出、独断で駅の通信簿をつけてみた。
「街のライフスタイル」というと漠然とした印象が残るが、ここでは「感度指数」「利便性指数」「環境指数」「親しみ指数」の4つの指標でライフスタイルを分類した。
簡単に解説すると、「感度指数」は流行に敏感な人々にとって住みやすい街かどうかを示したもの。おしゃれなカフェやトレンドショップがあるかどうか、大勢の人を引きつける魅力があるかどうかを示したデータと考えれば分かりやすいだろう。
「利便性指数」はそのものズバリ、その駅が便利かどうか。「便利なことが何よりも大事」と考える人はこの指標を重視した方がいいかもしれない。「環境指数」が示しているのは住環境。「親しみ指数」は街の人情味やコミュニティーの濃さを表現している(調査概要は文末参照)。データの収集、分析は不動産マーケティング会社、アトラクターズ・ラボ(東京都千代田区、沖有人社長)が手がけた。
そして、この4つの指数を基に、10のカテゴリーを算出した。
(1)「よくばり」・・・4つの指数のすべてが高い駅
(2)「こだわり」・・・何か1つが突き抜けている駅
(3)「感度+利便性」・・・感度指数と利便性指数が相対的に高い駅
(4)「感度+親しみ」・・・感度指数と親しみ指数が相対的に高い駅
(5)「感度+環境」・・・感度指数と環境指数が相対的に高い駅
(6)「利便性+親しみ」・・・利便性指数と親しみ指数が相対的に高い駅
(7)「利便性+環境」・・・利便性指数と環境指数が相対的に高い駅
(8)「親しみ+環境」・・・親しみ指数と環境指数が相対的に高い駅
(9)「ふつう」・・・すべての指数が平均的な駅
(10)「特徴なし」・・・すべての指数が低い残念な駅(マップ上には載せていない)
要は、4軸の菱形の形で駅を分類したということ。そして、上記の定義に従って駅を分類してみると、イメージ通りの駅もあれば、一般的な見方とは異なる駅など、首都圏1409駅にはそれぞれの顔があることが明らかになった。物件の賃料やスペック、駅名、地名などの“偏見”を排した「あなたの駅の通信簿」。偏見を捨てれば、街の顔も違って見えるのではないか。
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