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中国需要回復も、薄い恩恵

中国 好況の前に立ち尽くす日本の中小メーカー

2009年5月8日(金)

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 広東省深セン市の中心部から車で約1時間。日系の中小メーカーが集まる工業団地の一角に、自動車のパワーステアリング用部品を製造している丸嘉工業(岐阜県各務原市)の中国工場がある。その生産現場に入ると空きスペースが目立ち、閑散としていた。世界的な自動車不況のあおりで、受注が激減したのだ。

 ピーク時に毎月22万個あった生産量は今年2月に3万個まで減った。それに応じて人員も削減し、260人いた作業員は60人まで絞り込んだ。9本あった生産ラインも4本に縮小した。この生産子会社の野村隆二社長は「自動車部品関連の事業を他社に売却することも検討している」とため息交じりに打ち明ける。

丸嘉工業の工場
深セン市にある丸嘉工業の工場。事業継続か撤退か、岐路に立つ

 中国自動車工業協会によると、中国における今年3月の自動車販売台数は110万9800台に達し、前年同月に比べて5%増えた。自動車や家電製品などの需要減退は最悪期を脱し、回復基調にあると言われる。だが、現地で生産活動に携わる日系中小メーカーを取り巻く環境は依然として厳しい。

受注上向くも、焼け石に水

 丸嘉工業は2001年に生産コストの削減を狙って、日本から中国に工場を移転した。当初は米国への輸出が中心だったが、最近は中国で現地生産を拡大する日本の自動車メーカー向けが全体の4割を占めるまで増えていた。

 しかし、部品メーカー間の競争が激しくなったうえに、人件費が8年間で2倍以上になったため、最近は苦しい運営を強いられていた。幸い、中国市場は2ケタ成長が続いていたので、注文をかき集めて量産効果を出し、辛うじて事業継続に必要な収益を確保していたのだが、今回の減速局面で前提が大きく崩れてしまった。

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「中国需要回復も、薄い恩恵」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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