新人のころは人から「誤解」を受けやすい。
言動に注意するのはもちろんだが、
「誤解の解き方」を心得ておくと、いざというとき助かる!
新人はなぜ誤解されやすいのだろう?
「ちょっとしたことでも過剰反応され、
いちいち、うるさく注意される。
もう、ほっといてくれ!」
と言いたい新人もいるだろう。
でも、きみの職場の人たちが特別こまかいわけではない。
上司も先輩も実は、きわめて自然に反応しているだけだ。
なのに新人のきみにとって
過敏、過干渉におもえるのはなぜだろう?
「情報占有率」の問題だ。
たった1回、
きみがキャラクターに似合わない
おかしな言動をしたとする。
きみと10年来のつきあいの人なら、
「きみに関する10年分の情報」分の1。
過去のきみの人柄から割り引いて、
好意的に見てもらえる。
しかし、初対面の相手なら、
「きみに関する情報の100%」を占めてしまう。
たった1回遅刻をしたら「遅刻魔」、
たった1回派手な服を着てきたら「ハデ好き」、
たった1回先輩にタテついたら「あの新人はコワイ」、
こんな言われようも、「情報占有率」のイタズラだ。
自分のことをまだよく知らない人のなかで
もまれる苦労はここにある。
生まれてから一度もよその土地に出たことがない、
小学校、中、高、大とずっと似たような仲間と過ごしてきた、
という人は要注意だ。
「このくらいはゆるされるだろう」と思っている、
「このくらい」という基準がすでに
相当ゆるんでいる可能性がある。
「わかってもらえていた」人たちの中で、
ゆるされてきた「このくらい」の自分らしさからの逸脱、
それが新人の時期にはゆるされない。
新人の時期は常に「自分らしくある」こと。
「自分以下」になってはいけない。
でも「自分以上」になる必要もない。
最初がんばって自分以上を演じても。
それはそれで、かいかぶられてしまい、
以降、自分に要求されるハードルがぐっと高くなって
やりづらい。
この1回の服装、言葉、ふるまい、
情報占有率100%として判断されたとしても、
自分以上でも、以下でもない、
「これぞ自分」という状態をキープするのだ。
半年後には「等身大のメディア力」が築かれ、
ずいぶんやりやすくなっているだろう。
しかし、どんなに気をつけていても、
誤解をする人はいる。
小さな誤解を、「まあいいか」、
とそのままにしておくことはすすめられない。
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文章表現・コミュニケーションインストラクター。岡山県生まれ。1984年ベネッセコーポレーション入社後、進研ゼミ小論文編集長として、高校生の考える力・書く力の育成に尽力する。2000年 独立。フリーランスとして、執筆、講演、高校・大学での授業、社会人への研修、ワークショップなどを通して、文章表現力・思考力・コミュニケーション力の 教育に取り組んでいる。著書に『話すチカラをつくる本』『伝わる・揺さぶる!文章を書く』『あなたの話はなぜ「通じない」のか』『理解という名の愛がほしい』『おとなの小論文教室。』他多数

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