厚生労働省の調査によれば、日本国内の登録犬の数は2007年で674万頭にも上る。実際の飼い犬の数はその倍になるとも言われるが、これは15歳未満の子供の数1860万人を優に超えている。動物と飼い主との間に築かれる関係は、時に人間同士と同様に、またはそれ以上に強く深い。愛犬や愛猫の死―ペットロス―が引き起こす精神疾患や自殺も社会問題になっている。既に彼らは「飼うペット」ではなく、家族の一員と言えるかもしれない。このため、海外では「コンパニオン・アニマル」とも呼ぶ。このコラムでは、10年以上一緒に過ごした愛犬を失った著者の体験を通して、ペットと一緒に暮らすこと、その介護と死に関して、飼い主たちがぶつかる疑問や問題について考えていく。
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津田 和壽澄(つだ・かずみ)
きものライフスタイル・コンサルタント、ソリテュード研究家。青山学院大学文学部卒業後、住友商事、デュポンジャパン、メリルリンチ証券、ラッセル・レイノルズ・アソシエイツなど国内外でのビジネス経験を経て、1989年にコンサルティング会社を設立。「ひとりの時間」から生まれる効用を「ソリテュード(積極的孤独)」と名づけ、執筆、講演、テレビやラジオを通じてQOL(生活の質)を高める生き方として提唱する。2001年、ニューポート大学大学院人間行動学研究科修士課程修了。また2003年よりソリテュードというライフ・スタイルの1つとして「きもので犬の散歩」をコンセプトに365日の着物生活を実践。ウェブサイト「Kazumi流きもの」などで情報を発信する。主な著書に『孤独力―人間を成熟させる「ひとりの時間」』(講談社)、『もう、「ひとり」は怖くない』『「着たい!」私のふだんきもの』(いずれも祥伝社)など。