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【技術フロンティア】初の量販モデル、発車

電気自動車~三菱自動車、富士重工業、日産自動車、東京電力

  • 江村 英哲

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2009年5月15日(金)

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三菱自動車と富士重工業が軽自動車ベースの電気自動車を発売する。まだ価格は高く、走行距離も短い。電池の軽量化や低価格化が課題だ。住宅の蓄電システムとしての活用が実現すれば、使い勝手は高まる。

 国内を走る乗用車がすべて電気自動車(EV)に置き換わったら、日本全体で1年間に排出される二酸化炭素(CO2)は8%削減できる──。

 電気自動車の普及を後押しする東京電力は、そんな試算を発表している。世界でCO2の排出規制が厳しくなる中、ガソリン車の5分の1~3分の1程度しかエネルギーを消費せず、排出ガスも出さない電気自動車に注目が集まっている。

 今年7月、三菱自動車は軽自動車「アイ」をベースにした「アイ ミーブ」を発売する。同じ頃、富士重工業も軽自動車「ステラ」ベースの「プラグイン ステラ」を法人や自治体向けに発売すると発表した。

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 プラグイン ステラは1回の充電で80km連続走行できる。ガソリン車に比べてかなり控えめだが、富士重工のスバル技術本部、榊山隆三副本部長は「都心部を走るクルマの1日当たり平均走行距離は30~40kmほど。80kmあれば、需要を十分に満たせる」と説明する。営業車や保守作業者の移動手段としての利用を想定しており、販売目標は2010年3月までで170台だ。

 一方、三菱自動車のアイ ミーブは、ガソリン車からの本格的な置き換え需要を狙う。最高時速は130kmで、連続走行距離は国土交通省が定める走行基準10・15モードで160kmである。2009年度に2000台、3年後には年間1万台の販売を目指す。

購入価格は250万円前後に

 車両本体の販売価格は300万円以上になると見られるが、環境への負荷が低いクルマに適用されるグリーン税制によって取得税と重量税が免除されるため、購入者が支払うのは250万円前後になる見込みだ。

 1970年から開発を手がけてきた三菱自動車は、電気自動車に社運を賭けていると言っても過言ではない。益子修社長はかねて「電気自動車は当社の切り札」と公言しており、自身も社用車としてアイ ミーブの試作車を利用している。今年4月には米国のオレゴン州政府と走行実験の協力に関する覚書を交わしており、海外で展開する準備も着々と進めている。

 簡単に言えば、電気自動車はガソリン車の駆動系の機構を充電池とモーターに置き換えたものだ。それ自体、技術的なハードルが高いものではない。しかし、ガソリン車やディーゼル車を代替するクルマとして考えると、高い壁が立ちはだかる。

 大きいのが、充電に関わる課題だ。例えばアイ ミーブの場合、フル充電するのに家庭用電源なら8時間、専用の急速充電器でも20分かかる。また、大人4人が実際に乗車してエアコンを使えば、連続走行が可能な距離はカタログ上の数値よりもかなり短くなってしまう。これらは充電池をたくさん搭載すれば解決できる問題だが、今度は重量と価格の2つの難問が出てくる。

コメント2件コメント/レビュー

車で通勤している人の平均が20kmくらいのものでしょう。往復で40km。今のGSにいざと言うときの急速充電設備も置けば、半分の90kmで十分。これで100kg。週末の遠出のためにはもう100kg積むということで十分では。TT(2009/05/17)

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いただいたコメント

車で通勤している人の平均が20kmくらいのものでしょう。往復で40km。今のGSにいざと言うときの急速充電設備も置けば、半分の90kmで十分。これで100kg。週末の遠出のためにはもう100kg積むということで十分では。TT(2009/05/17)

素人目から見てバッテリーが200kgとはものすごい数字ですね。せめて半分の100kgで150キロは走行できないと実用にはならないような気がしますが。技術の進歩に待つしかないようですね。それよりもLNGや植物からのエタノールなどの燃料の方が手っ取り早い様ですが、電気自動車指向はどうも景気対策が先行しているような気がしてきました。勘ぐりですかね。nandemoya(2009/05/15)

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三品 和広 神戸大学教授