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北方領土と
使用済み核燃料再処理工場の関係

プーチン来日、懸案の日ロ原子力協定締結の先

  • 児玉 博

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2009年5月14日(木)

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 12日、首相の麻生太郎はロシア首相のウラジーミル・プーチンと会談、日ロ原子力協定に署名した。協定締結で、両国で長年懸案になっている北方領土問題の解決に向けて大きく前進する可能性がある。

 原子力と北方領土。この一見して直接の関係がないように見える2つのキーワードが、半世紀以上も未解決だった難問を解き明かそうとしているのはなぜか。その謎を解くため、時計の針を少しばかり戻してみよう。

首相官邸で麻生首相と会談するプーチン首相
© AP Images
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 今年2月18日、首相の麻生太郎は、日帰りでサハリンを訪問した。

 日本企業も参加するサハリンの石油・天然ガス開発事業(サハリン2)の液化天然ガスの対日輸出が始まる記念式典への参加のためであった。麻生に直々に電話をかけ招待したのは、ロシア大統領のドミトリー・メドベージェフだった。

 しかし、日本の政府関係者たちが期待をして見守ったのは、記念式典後の麻生・メドベージェフ会談だった。なぜなら戦後日本の悲願である北方四島の返還に何らかの進展、現実的な進展があるのではないかと思われていたからだ。

「もしかして、俺は歴史に名前が残ったりしてな」

 というのも実はこの2人はサハリン会談に先立つことおよそ3カ月前の2008年11月に、ペルーで興味深い会話をしているからだ。APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が開催されたペルーの首都リマで初めて顔合わせをした麻生とメドベージェフ。麻生はこの会談の中で、メドベージェフから領土問題と日ロ平和条約について、

 「次世代に委ねることは考えていない」
との言質を引き出していたからだ。

 麻生はメドベージェフのこの発言にすぐさま食いつく。安倍晋三政権下の外相時代に、麻生は3島返還で平和条約締結の可能性を公にしていたからだ。

 リマでのメドベージェフ発言に小躍りせんばかりに喜んだ麻生は、

「もしかして、俺は歴史に名前が残ったりしてな」
と軽口を叩いた。それほど、麻生は領土返還に意欲を見せ始める。

コメント2件コメント/レビュー

北方領土解決の基本はテクニカルに走るのでなく、哲学と物語にその根本を置かねばならない。すなわち、先の大戦の勝者は正義であり敗者は悪であるとの思考を逆手にとり、勝者で領土拡張したのは、極東での旧ソ連のみであり、ロシアがこの悪事を正さねば国交正常化はないという哲学であろう。チェチェンなど国内とは別にバルト三国の独立承認の事例がある。先行する日露二国間条約は江戸時代のサハリンと千島の相互の保有確認、日露戦争後のサハリン南半分の割譲の2つのみである。現状を承認する条約は無い。本来南サハリン返還のみが妥当なのを、4島以外の千島列島大半割譲の譲歩をしているのだという物語も必要だと考える。(2009/05/15)

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北方領土解決の基本はテクニカルに走るのでなく、哲学と物語にその根本を置かねばならない。すなわち、先の大戦の勝者は正義であり敗者は悪であるとの思考を逆手にとり、勝者で領土拡張したのは、極東での旧ソ連のみであり、ロシアがこの悪事を正さねば国交正常化はないという哲学であろう。チェチェンなど国内とは別にバルト三国の独立承認の事例がある。先行する日露二国間条約は江戸時代のサハリンと千島の相互の保有確認、日露戦争後のサハリン南半分の割譲の2つのみである。現状を承認する条約は無い。本来南サハリン返還のみが妥当なのを、4島以外の千島列島大半割譲の譲歩をしているのだという物語も必要だと考える。(2009/05/15)

ロシアが2島返還するとは思えません。ロシアの狙いはガスなどのエネルギー依存を強めさせて、日本が北方領土はいりませんと言わせるのが狙いだと思うし、日本はどんどん妥協しています。(2009/05/14)

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