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【隠れた世界企業】ナニワの反射器、世界を快走

キャットアイ(大阪市・自転車のリフレクターなどの製造・販売)

  • 鈴木 裕美

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2009年5月15日(金)

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国内最後の自転車用反射器メーカーにして、世界市場の半分を握る。研ぎ澄ました金型技術と巧みな規格戦略に経営の妙を見た。商品開発に力を注ぎ、次の成長へのペダルを踏み込む。

 暗闇の中で光を受け、ピカッと輝く自転車のリフレクター(反射器)。この販売シェアが世界で56%、米国だけなら72%を誇るメーカーが大阪・東住吉にある。社名はキャットアイ。世界最大の自転車メーカー、ジャイアントバイシクルやブリヂストンサイクルなど、名だたる企業が信頼を寄せる。

リフレクターを持つ津山晃一社長(上)。先鋭なピン(下左)でプリズム(下中・右)の金型を作る (写真:山田 哲也)

 キャットアイは今や国内に残る唯一のリフレクターメーカーだ。かつては競合他社もあったが、次々と消えていった。国内シェアは7割を超す。

 なぜ、キャットアイだけが生き残り、世界へと販路を広げられたのか。秘密はリフレクターのレンズにある。

 リフレクターは、車のヘッドライトに照らされた時、ちょうど運転手の目の高さへと光を跳ね返さなくてはならない。その明るさは、レンズの内部にあるプリズムの凹凸の角度で決まる。

 この角度を左右するのが金型だ。レンズは、先を尖らせた細いピンを何本も束ねた剣山のようなものへ樹脂を流し込んで作る。ピン先をどう磨き、どのような組み合わせで束ねるかによって、プリズムの形状は別物になる。一見、簡単に作れるかに見えるリフレクターは独自ノウハウの固まりだ。キャットアイはこの金型を内製で磨き上げ、他社が追随できない高精度のリフレクターを作り上げた。

金型と規格が成長の両輪

 キャットアイがリフレクターの製造を始めたのは1957年にさかのぼる。

 当時、リフレクターのレンズはガラスで作られたスウェーデン製が主流だった。しかし、50年代はアクリル樹脂やポリスチレンが国産化されるなど、プラスチックに注目が集まっていた。

 その潮流を見逃さず、スウェーデンからリフレクターを取り寄せて研究。プラスチック製のレンズを開発し、「キャットアイ」の商標で売り出すと、翌年には警視庁の性能テストで1位を獲得した。知名度は一気に高まった。

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