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袋小路の低価格パソコン

日本勢、出遅れを埋め切れず

  • 鷺森 弘,中島 募

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2009年5月18日(月)

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 国内パソコン市場で再び地殻変動が起き始めた。昨年、ネット接続に機能を絞り、5万円前後の低価格を実現したノートパソコン「ネットブック」で台湾企業が席巻したのは記憶に新しい。だが、早くも「低価格=低機能」の常識を覆す新潮流が生まれつつある。

エイサーの新たな価格破壊

 新機軸を打ち出したのは、やはり台湾勢である。パソコン世界3位の宏碁(エイサー)は、中級機種並みのAV(音響・映像)機能を持つ超小型の卓上型パソコン「アスパイア・レボ」を開発し、5月中旬に海外で、5月下旬には日本市場で発売することを明らかにした。フルハイビジョン映像の編集・再生や、3次元映像ゲームを楽しめる一方、価格は299ドル(約3万円)と驚異的に安い。

 実はこのパソコンにはディスプレーがない。ケーブルで薄型テレビにつなぎ、音声と画像を出力。無線接続のキーボードを使って操作する。「リビングパソコン」と呼ぶ分野だが、これまでの価格帯は10万~20万円以上と割高のため、あまり普及していなかった。

 なぜ、エイサーは3万円の低価格を実現できたのか。日本エイサーの事業支援本部の瀬戸和信マネージャーは「ネットブックで培ったコスト低減技術を応用した」と説明する。

 多くのネットブックは過剰な機能をそぎ落とすと同時に、米インテルの低価格MPU(超小型演算処理装置)を採用してパソコンの価格を引き下げることに成功した。だが、MPUとつなぐ画像処理半導体に関して、インテル製は性能が低いという欠点があった。エイサーは画像処理半導体の専業、米エヌビディアの新チップを採用し、これをリビングパソコンに応用。「ネットブックの10倍の画像処理能力を引き出した」(エヌビディアのマーケット担当者、ジェフリー・イエン氏)。

ネットブックの国内シェア

 ネットブック並みの低価格でありながら、中級機種並みの画像処理能力。大容量の画像データを処理し切れないという欠点を克服したことで、台湾勢は新たな市場開拓に一歩踏み出した。

 日本勢はこうした動きにどう対処するのか。低価格パソコンの出遅れを挽回すべく、各社は夏モデルでもテコ入れに躍起だ。富士通は4月に6万円前後(店頭価格)のネットブックを初めて投入。東芝は「ダイナブック」ブランドで初のネットブックを発売した。

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