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会議中も妻から電話、「恐妻リーマン」

2009年5月19日(火)

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 前回は、仕事も気分しだい、という「甘えんぼリーマン」を紹介しました。今回登場する困リーマンは、こんな彼です。

ケース6:会議中も妻から電話、の「恐妻リーマン」

 結婚5年目の部下で恐妻家の、タチバナくん(20代後半)に困っています。

 夕方、大事な会議中でも、妻からケータイに電話が入ります。「雨が降りそうだから、早く帰って洗濯物を取り込んで」とか「子供(3歳)が熱出したから、迎えに行って」との指示が、電話越しにこちらまで聞こえるのです。

 そのたびに「分かった、分かった」と、優しく答える彼。「会議中、ケータイは切るように」と注意したのですが、「すいません、でもいろいろ大変なんで」とか「電話に出ないと、後でまた(妻が)怒るんで」とか細い声で言い訳し、忙しい時期でも定時でサッサと帰ってしまいます。

 こんなタチバナくんに、どう対応したらいいのでしょうか。

(電力会社勤務・フジカワヨシアキさん・54歳)

 まず大前提として、会議中に私用の電話なんてあり得ません。どうしてもケータイを切れないなら、せめてマナーモードにして着信履歴を残し、休憩中に折り返すべきですよね。社会人として当たり前のルールです。

 ただ、上司のフジカワさんが腹を立てているのは、それだけじゃない。会議中に洗濯物のことで電話してくるような妻に、なぜタチバナくんが「仕事中は電話するな」「早く帰れるとは限らない」とビシッと言えないのか、ということ。「男のクセに、だらしない」という観点です。

 私はタチバナくんより10歳上のバブル世代。私が20代だった頃(1990年代)は、職場での「男女平等」や「共働き」が今ほど言われていませんでした。「男が妻子を養うべき」「職場は男の戦場だ」というニュアンスも根強かった。ですから、50代のフジカワさんが腹を立てる気持ちも、よく分かります。

 でも今や、20代の間では「夫婦共働き」が大前提。小さなお子さんがいても、共働きとなれば、家事や育児を夫婦で分担するのが当然とも言われる時代です。

 もしかすると50代の皆さんにはピンとこないかもしれませんが、これは「若い世代ならでは」の良い傾向でもあるので、このこと自体は認めてあげてもらえれば、と思います。

 さらに…。「婚活」という言葉の生みの親で、『「婚活」時代』(ディスカヴァー携書)の共著者である社会学者の山田昌弘・中央大学教授と先日お目にかかったのですが、山田教授はこうおっしゃっていました。

 「これからは、結婚して専業主婦になれる女性は、せいぜい1割しかいない」と。「9割かそれ以上の女性は、結婚して子供ができても『共働き』が大前提だ」と…。

 現在、結婚・出産しても、その後職場復帰や再就職など、何らかの仕事に就く女性(主にパート)は30代で6割、40代では約7割に達します(2007年内閣府「平成19年版男女共同参画白書」ほか)。

 この不況の影響もあって、20代ではさらに多くの夫婦が、経済的な事情から「共働き」を強いられることは目に見えています。

 となれば…。タチバナくんほどひどくはなくても、似たような「恐妻リーマン」の発生は必至です。

 でも、何も洗濯物ぐらいのことで夫の会社に電話してくることはない、と思いますよね。タチバナくんの妻はなぜ、そんな行動に出るのでしょうか?

イラスト:小迎 裕美子

コメント17件コメント/レビュー

私は30代前半の彼と同じ世代です。「年収500万なら安心、それ以上は贅沢」というコメントの方もいらっしゃいましたが、東京で果たしてその様にいえるのでしょうか?残念ながらバブルまでの方と異なり、これまで「いい思い」をしたことはありません。不況で下がる世界しか知らない世代に取ったら「バブル」はまさに神話の世界であり、その時の価値観はやっかみも含めて、憎悪の対象でしかありません。正直日本が有史の中で、一番駄目だった時期だと思います。逆にそのあたりの反論をお聞きしたかったです。現在は筆者の方のご意見の通り、「共働き過渡期」だと思われます。お上も共働きを推奨しながら待機児童の問題をはじめ、女性の職場復帰の環境が整っていないという、歪な環境です。彼と奥さんの努力すべき余地もたくさんありますが、世代間のギャップを様々な視点で書いていただければ、とも思います。(2009/06/02)

「牛窪 恵の平成“困リーマン”のトリセツ」のバックナンバー

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私は30代前半の彼と同じ世代です。「年収500万なら安心、それ以上は贅沢」というコメントの方もいらっしゃいましたが、東京で果たしてその様にいえるのでしょうか?残念ながらバブルまでの方と異なり、これまで「いい思い」をしたことはありません。不況で下がる世界しか知らない世代に取ったら「バブル」はまさに神話の世界であり、その時の価値観はやっかみも含めて、憎悪の対象でしかありません。正直日本が有史の中で、一番駄目だった時期だと思います。逆にそのあたりの反論をお聞きしたかったです。現在は筆者の方のご意見の通り、「共働き過渡期」だと思われます。お上も共働きを推奨しながら待機児童の問題をはじめ、女性の職場復帰の環境が整っていないという、歪な環境です。彼と奥さんの努力すべき余地もたくさんありますが、世代間のギャップを様々な視点で書いていただければ、とも思います。(2009/06/02)

この記事の妻側の立場に近い方と一緒に仕事をしていました。彼女は私たちチームのリーダーで非常に多忙であり、どちらかというと夫のほうが時間的余裕があるようでした。(おそらく収入も彼女のほうが多かったのだと思います)彼女も勤務時間中に夫に電話をかけることがしばしばありましたし、また彼女自身、お客様との会議中でさえも夫や保育園、時には子供からの電話を取ることがありました。それでも彼女の周囲の人間は、彼女がどれだけ身を粉にして働いているかをよく知っていたので、お客様含めて非難するような声はありませんでした。「メールにすればよい」という意見の方も多いですが、子供の体調不良などの緊急で重要な用件の場合、直接会話できることの安心感は大きいようでした。彼女の夫がこの記事のような状況になっていたら、と考えると少し切ないです。(2009/05/21)

本題から少しずれますが、こういう困リーマンが増えているのは、むしろ専業主婦が多すぎるからではないですか?何でも親が出ないと何事も進まないようになりすぎです。小学校に行っても中学校に行っても親がでしゃばるから、いつまでも親離れ子離れができないように感じることが多いです。大学の入学式まで親がついていくなんて、昔は考えられもしませんでしたが、今では当たり前。親も子も、小学校の入学式に行く感覚でいるんでしょうね。それが職場にまで進出しただけのことではないでしょうか。(2009/05/20)

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