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第21話 妻はパート勤め、と小沢問題

  • 出井 康博

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2009年5月22日(金)

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 民主党新代表に鳩山由紀夫氏が決まった後、小沢一郎・前代表の献金スキャンダルで落ち込んでいた同党の支持率が回復した。そんな状況を、複雑な思いで見つめる元市長候補がいる。

 この連載の主役である民主党代議士・Aの地元で、4月にあった市長選に同党推薦で立候補し、落選したCである。

楽勝ムードから一転

落選が決まった翌日、事務所の片付けをするC(撮影:筆者)
画像のクリックで拡大表示

 「(小沢さんが)もう1カ月早く辞めてくれていれば」
 それがCの正直な気持ちだ。

 Cが挑んだ市長選については、第17話第18話で書いた。前市長が汚職事件で逮捕され、辞職したのを受け、県議を辞めて立候補した。

 こうした事情もあり与党が候補者擁立を見送り、楽勝ムードが漂っていたところに、小沢氏のスキャンダルが発覚する。そして結局、社民党と共産党が推す女性候補の前に敗れた。Cは言う。

 「“クリーン”を売りに選挙を闘っていたわけですから、(小沢氏の)クリーンじゃない事件が起きたのは痛かった」

 民主党を背負っての闘いだけにスキャンダルの影響は大きかった。選挙期間中、街頭で演説をしていると、
「小沢が辞めたら(票を)入れてやる」
と声を掛けてくる有権者も少なくなかった。

 「でも小沢さんがいたから、ここまで民主党が大きくなったのも事実なので」

 Cは、そう言ってタバコに手を伸ばした。もし当選していたら、ガラス張りの市長室をつくって禁煙すると決めていた。しかし、その必要も取りあえずはなくなった。

年収1500万円の“安定”職を捨てたが

 地元で生まれ育ったCは短いサラリーマン生活を経て、小さな商売をしていた父親の跡を継いだ。20代の頃から青年会議所の活動などを通じ、20年以上にわたって街づくりに関わってきた。選挙があると、当然のように自民党候補を応援した。しかし、次第に考えが変わっていく。

 1990年代後半の橋本龍太郎政権で始まった規制緩和によって、大規模なスーパーなどが続々と地元に進出してきた。ブルドーザーで一掃されるように小さな商店が潰れていく。そこに小泉純一郎政権の構造改革が追い打ちをかけた。

 商売仲間には、借金で一家離散に追い込まれる者や自殺者も出た。Cは店をたたみ、政治の道へ進むことを決意した。自民党とは決別し、民主党公認で県議に当選した。

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