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第6回 新人に必要な「書く力」

勉強をするように、仕事をしてはいけない

  • 山田 ズーニー

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2009年5月25日(月)

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新人に必要な「書く力」とはなんだろうか?

きょうは最低限、学生を脱却して、
「社会人としての文章の書き方」をつかもう。

まず、学校にいたころと、社会に出てからの
書き方の違い、「境界線」はどこだろう。
こんな悪い例からみてほしい。

上野課長

今度のキャンペーンで、
担当にされた仕事って、
私のキャリアにあわないと思うんです。

新田花子

こういうメールが、
読み手をもやもやさせるだけでなく、
「うっとうしい」「わずらわしい」
気分にさせるのはなぜだろう?

読み手に考える手間をしいる、からだ。

メールはシーソーだ。

こっちが考える手間を惜しめば、
読み手にその手間を押しつけてしまう。
こっちが充分に考えて出せば、
読み手はその分ラクできるというわけだ。

このメールも、
「担当にされた仕事があわない」
だから、どうだと言うんだろう?

今後の参考までに知っておいてほしいだけなのか?
他の仕事にかえてほしいのか?
かえると言っても何にかえる?
新田さんのやるはずだった仕事はだれがやる?

結局は、部長に「考えてくれ」「決めてくれ」。

ほかにも、「教えてくれ」「認めてくれ」「褒めてくれ」と、
読み手に「くれ、くれ」と言う文章のことを、
ここでは「くれ文」と言う。

「くれ文」は、読み手から、
時間や考える手間などの労力をむやみに奪う。

コメント6件コメント/レビュー

毎回楽しくコラム拝見しています。相手に考える手間をかけさせるメール、自分もずいぶんと書いていたことに気付きました。特に「前回の打ち合わせの不明点を、○○課に確認したところ○○だそうです」という素人でもできる伝聞メールが多かったのですが、「○○という回答だったため○○しておきました。」に変える努力を始めました。自分でも次に何ができるか頭が整理できて、いい方法ですね。(2009/06/01)

「新人諸君、半年は黙って仕事せよ。山田ズーニーのフレッシュマンのためのコミュニケーション講座」のバックナンバー

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毎回楽しくコラム拝見しています。相手に考える手間をかけさせるメール、自分もずいぶんと書いていたことに気付きました。特に「前回の打ち合わせの不明点を、○○課に確認したところ○○だそうです」という素人でもできる伝聞メールが多かったのですが、「○○という回答だったため○○しておきました。」に変える努力を始めました。自分でも次に何ができるか頭が整理できて、いい方法ですね。(2009/06/01)

毎週楽しみにしております。新人君だけでなく、組織や人というものを考えない自己主張ばかりのバカ者達に是非読んでもらいたいコラムです。(2009/05/28)

最後に改作したメールを読んだ上司の中には、「要するに経理の仕事が嫌だと言っているんだな。回りくどい言い方をするなあ。狡猾だ」と要約する人がいますよ。自分の言うことは受けれいてもらいたい、という上司には、くれ文のほうが部下としては安全です。(2009/05/27)

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三品 和広 神戸大学教授