「(株価は)もう少し反応してほしい。ボクなら買うんだけれど…」
首位争いを演じる東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也監督ばりに、5月12日の決算発表会見で楽天の三木谷浩史会長兼社長は思わずボヤいた。

東京放送ホールディングス(TBS)との経営統合を断念し、保有株の買い取りを請求。5月14日には買い取り価格の決定を東京地方裁判所に申し立てた。懸案収拾に向けた動きが出てきたことに加え、足元の業績も好調そのもの。しかし投資家を動かすほどの材料とはならず、株価は5万円近辺を行き来する小幅な動きにとどまっている。
2009年12月期第1四半期の決算は、売上高664億円と前年同期比11.5%増、経常利益が91億円(同30.4%増)と、本業である電子商店街事業と旅行事業を中心に、2ケタ成長を記録した。
2008年12月期に足を引っ張った2つの金融事業である、イーバンク銀行と楽天証券が1〜3月期でともに黒字化を果たし、投資家が不安視する“弱点”を克服してみせた。
株価上がらぬ3つの理由
6社の証券アナリストが決算発表後に出した目標株価は5万5000円から7万5000円と、5月18日時点での終値5万1000円を上回る値を出しているが、株価は決算発表後も目立った反応を示していない。
バークレイズ・キャピタル証券の米島慶一アナリストは、楽天株への「無反応ぶり」の理由を3つ挙げる。
まずは国内投資家の期待値がもともと高すぎる点。次に海外投資家からの低い評価。そして将来の成長への道筋が見えにくい点の3つだ。
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