• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【技術フロンティア】曲げられる巨大な画面

厚さ1mmの大型ディスプレー~篠田プラズマ

  • 鈴木雅映子

バックナンバー

2009年5月29日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

厚さは1mm。紙のように曲がってしなる巨大なディスプレー。原理はプラズマパネルと同じだが、極細チューブを用いた。プラズマパネルの技術者が独立して開発に成功。

 サイズは縦2m×横3mで、3畳間よりも一回り大きい。滑らかに動画を映し出していて、大型のディスプレーであることは一目瞭然である。ただ、そのユニークさに度肝を抜かれたのは、ディスプレーの横に回り込み、パネルに触れてみた時だった。

 表示部分の厚さはわずか1mmで、紙のポスターのようだ。端をつかんで揺らすと風になびくようにひらひらと波打った。

 「シプラ(SHIPLA)」というこのディスプレーを作っているのが、神戸市に本社を置く篠田プラズマである。昨年春、1m×3mの試作品を発表したのに続き、今年5月、その2倍の面積の試作品を発表した。

軽くて薄く、曲がるため、天井や柱に張りつけるように設置できる
画像のクリックで拡大表示

 等身大の人物映像も映せる大きさもさることながら、その最大の特徴は柔軟性と軽さだ。このサイズなのに表示部分の重さは7.2kgしかなく、電源や制御装置を含めても80~100kg程度に収まる。しなやかに曲げることができるため、ビルの天井や柱などに張りつけるように設置できる。

 シプラは1m×1mのモジュールを縦横につなぎ合わせて大画面を作る。原理的にはどんなに大きなディスプレーを作ることも可能だ。モジュールの接合部の幅は0.7~1mmなので、見る人が画面から数m離れてしまえばあまり目立たず、シームレス(継ぎ目なし)の大画面と言えるレベルだ。

 篠田プラズマはこのシプラをディスプレー用のパネル部品として外部のセットメーカーに販売する。既に試作品の供給を一部始めており、今年の秋頃には最初の製品が登場する見込みだ。

発光原理はプラズマと同じ

 シプラは篠田プラズマが開発した「プラズマチューブアレイ(PTA)」という技術を使っている。基本的な原理は薄型テレビなどで使われているプラズマパネルと同じだ。ネオンなどのガスの中で放電を起こし、そのエネルギーによって蛍光体を光らせる。

 通常のプラズマパネルでは、2枚の平面ガラスで挟まれた空間にガスを封入している。微細な「壁」で空間を細長く区切り、できた「部屋」ごとに赤、青、緑という「光の3原色」の蛍光体を順番に塗っておく。3つの色で構成する1つの画素の大きさは1.2mm程度になる。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック