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【技術フロンティア】ラジカセでも違い実感

高音質CD~ユニバーサルミュージック、日本ビクター、ソニー・ミュージックエンタテインメント、メモリーテック

2009年6月5日(金)

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CDの音楽データを記録する「ピット」をより精度高く刻み込む。10億分の1秒のずれにこだわる技術だが、音の違いは明確に分かるという。従来のCDより数百円高く売れるため、レコード会社の期待は大きい。

 「こんなに音質が良くなるなんて、驚いた」。今年4月、ベストアルバムを発売したのを機に来日した有名な音楽デュオ、カーペンターズのリチャード・カーペンターさんは、CDプレーヤーが奏でた自身の名曲の音色を聞いて絶賛した。プレーヤーは従来と変わらないのに、より良い音を楽しめる「高音質CD」が注目を集めている。

1枚300円ほど高く販売

 高音質CDの先駆けとなったのは、2007年11月にユニバーサルミュージックと日本ビクターが製品化した「スーパー・ハイ・マテリアルCD(SHM-CD)」だ。その後、CDプレス会社のメモリーテックが「ハイクオリティCD(HQCD)」を、ソニー ミュージックエンタテインメント(SME)が「ブルースペックCD」を発表した。

 音質の良さを売り物にした光メディアとしては、これまで「スーパーオーディオCD(SACD)」があった。ただし、安くて数万円、高いと100万円以上もする専用プレーヤーが必要で、一部の愛好家にしか普及していない。

 一方、高音質CDは3つとも汎用的な音楽CDの規格「レッドブック」に準拠しており、特別なプレーヤーを必要としない。従来のCDより1枚当たり300円程度高いだけなのに、ラジカセでも音の違いを実感できるため、幅広い音楽ファンの心を捉えつつある。

 CDは厚さ1.2mm。下側から、ポリカーボネートなどの透明な基板、反射膜、保護層が重なった構造になっている。反射膜には幅が約0.5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)、長さ数マイクロメートルの細かい窪み(ピット)が無数に刻まれている。下方向から読み取り用のレーザーを当てると、ピットとそれ以外に当たった時の反射光の強さが異なる。これでデータの「0」「1」を判別し、音に変換するのが基本的な仕組みだ。

 この仕組みを変えないまま高音質にできるのは、レーザー反射光をより正確に読み取っているためだ。

 実は音楽CDを再生する時、音が時間的にずれることは珍しくない。これによる微妙な音の揺らぎを「ジッター」と呼ぶ。ジッターは10億分の1秒といったわずかなもので、専用測定機が機器自身のノイズで測定できないこともある。だが、ユニバーサルの新倉紀久雄氏は、「人間の耳は機器よりもはるかに高精度で、この違いを聞き取っている。ジッターを減らせばスタジオ録音に忠実な良い音を楽しめるようになる」と説明する。

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「【技術フロンティア】ラジカセでも違い実感」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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