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4期連続増益の陰に社長直轄プロジェクト

生産性倍増の大号令で新規技術案件増加

  • 小林 暢子

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2009年6月8日(月)

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 ポンプ大手の酉島製作所は2009年3月期決算で4期連続増益を達成した。4年前の2005年3月期は赤字決算だった。

 急激な業績向上は、海外からの受注獲得強化による売り上げ増と、生産性向上の取り組みとの両輪で実現した。2002年から2009年にかけて売り上げは約1.5倍となり、海外比率は2割から6割に高まった。さらに2005年から研究開発部門などで生産性を2倍に引き上げる活動に取り組み、新規技術開発を伴う案件が売り上げに占める割合は2002年の2割前後から2009年には5~6割へと向上した。

受注強化が当初は裏目。2倍の生産性向上目指す

 創業90周年を迎える同社は、上下水道や発電設備など国内の公共事業向けにポンプを提供して成長してきたが、2000年前後から公共事業の減少によって成長が頭打ちになっていた。

 そこで2002年から中東や欧州、豪州への進出を進め、研究開発、製造、営業部門の人員がクロスファンクショナルチームを組んで、米ゼネラル・エレクトリック(GE)など海外の大手発電所メーカーやプラント事業者などの顧客の開拓を図った。海外事業所のトップには現地の人材を抜てきし、海外のポンプメーカーから技術者をスカウトするなどの施策が功を奏し、多くの受注を勝ち取った。

酉島製作所の原田耕太郎代表取締役社長(写真:吉田 竜司)

 しかし国内の開発・製造部門は急増した受注をこなしきれず、採算が悪化して2005年3月期決算は赤字に転落してしまった。この苦境を乗り切るため、2005年2月から「TW(酉島ウエイ)プロジェクト」と呼ぶ生産性向上活動に取り組んだ。ポンプ技術部やプラント技術部など、研究開発に当たる部門の設計、開発業務の生産性を2倍に引き上げ、新技術開発を伴う顧客のニーズに的確に対応していくことが目的だ。

 コンサルティング会社のプラウドフット ジャパン(東京都千代田区)の支援を受けて取り組んだTWプロジェクトでは、設計にかかる時間を図面単位で割り出して、その生産性を2倍に引き上げる目標を設定し、改善施策を各部門で設定した。

作業時間の7割に生産性向上の余地

 「付加価値を生んでいるのは作業時間の3割。それ以外の時間はデータを探したり、重複した仕事をしたり、電話対応に追われていたりして、本来の設計業務に集中できていないことが大きな問題だった」。当時営業本部長としてプロジェクトオーナーを務めた原田耕太郎代表取締役社長はこう話す。技術者が本来の設計業務に集中できるよう、部門のマネジャーが現場の技術者と面談する時間を毎日設け、資料の置き方や、新規案件の説明を改善した。さらに作業に行き詰まった時の相談役を配置した。

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