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末期的「麻生パフォーマンス」の振り付け師

ミス・ユニバースまで頼る官邸の支離滅裂ぶり

  • 児玉 博

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2009年6月11日(木)

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 何をやってもダメ。麻生太郎首相官邸はいよいよ末期的な様相だ。

 「首相官邸の主」との異名を取る総務省出身の秘書官、岡本全勝がほかの秘書官らを無視するかのように差配。週末は必ず露出度の高いところに首相を出向かせ、麻生人気の回復に躍起になっている。

 ところが…。

「麻生ー、さっさと辞めろー」

 例えば5月31日の日曜日。麻生は篠突く雨の中、東京・府中の東京競馬場に姿を見せた。競馬の祭典である東京優駿、つまり日本ダービーの開催日だった。

 麻生はダービーを制した騎手の横山典弘らに「内閣総理大臣賞」を授与するため登場した。すると、会場からひときわ通る声が投げかけられた。

 「麻生ー、さっさと辞めろー」

 一瞬、会場がどよめいた。馬券を外し、やけになって上げただけの声とは思えぬ響きが込もっていた。

 その2週間前にはミス・ユニバース日本代表が官邸を表敬訪問した。やはり岡本の手配だった。

5月15日、ミス・ユニバース日本代表の表敬訪問を受けた麻生太郎に、首相の威厳、 見識など微塵もなかった
© AP Images
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 麻生の露出度は確かに上がった。しかし、露出度が即、支持率上昇につながるわけではない。扱いを間違えれば、露出度の高さはマイナスイメージをも増幅する。

 美女と並んだ麻生の姿はまさにそれだった。にやけまくった表情に首相の威厳、見識など微塵もなかった。まして、政権交代の危機感など皆無であった。

 麻生は民主党中枢を襲った西松建設の違法献金事件以来、にわかに元気を取り戻していた。

 「総理、反転攻勢の時です」

 民主党の敵失とはいえ、回復し始めた支持率にニンマリする麻生は岡本の助言に飛びついた。そして、岡本の振り付けのままカメラに収まり続けた。

 しかし、バラバラの秘書官、力不足が否めぬ官房長官、そして政策を勉強するより昼寝を好む首相らの技量が劇的に改善するわけもない。

 官邸の支離滅裂ぶりはますますひどさを増す。

厚生労働省分割騒動の発火点は渡辺恒雄

 突然に降って湧いたように起こり、バタバタ劇を演じて尻すぼみとなった厚生労働省の分割騒動はその好例ではないか。

 発信源は、麻生内閣の要石で3大臣を兼務する与謝野馨の肝いりで創設された「安心社会実現会議」である。

 元財務事務次官に、元検事総長、メディア界の大物に加えて左派系の学者…。厚化粧が過ぎるとしか思えぬような面々が集められている。

 その中でもひときわ存在感を示すのが読売新聞グループ本社会長、渡辺恒雄である。厚生労働省の分割騒動の発火点はこの渡辺だった。

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