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【隠れた世界企業】58カ国に中古エンジン売る

会宝産業(石川県・自動車の解体、中古部品の販売)

2009年6月12日(金)

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日本で必要とされない中古自動車部品でも海外では売れる。在庫管理システムを武器に、58カ国に販路を広げた。不況下でも積極的な海外投資で金沢発のリサイクル品を届ける。

 JR金沢駅から車で15分ほど走った石川県金沢市郊外。工業団地の一角に会宝産業の本社はある。クルマの解体と中古部品の販売を手がける同社には、県内の自動車販売店や修理業者から使用済みとなった廃車や、事故車などが次々と運ばれてくる。その数は1日50台、年間約1万3000台に上る。

 クルマは流れ作業で1時間もかからずに解体され、ドアやシート、エンジンやトランスミッションなどの部品が順番に取り出される。これらは中古品として、部品販売店やリサイクル業者に販売する。残りは鉄くずやアルミなどに分別後、破砕処理し材料メーカーなどに販売する。

 部品は約1万m2ある広い工場敷地内に整然と並べられる。倉庫に入ると1000台以上のエンジンが両側の壁一面に積み上げられ壮観だ。

1000台のエンジンが並ぶ会宝産業の本社。中央は近藤典彦社長 (写真:品野 與四寛、以下同)

 会宝産業ではこれらの部品の約60%を海外に向け輸出販売している。

 近藤典彦社長は「取引している国はロシアやマレーシア、ヨルダンなど世界58カ国、企業数は100社以上になる。クルマの中古部品をこれだけ手広く販売している会社は日本に数社しかないと思う」と、取引先の拠点に目印をつけた世界地図を指し示しながら誇らしげに語る。

 海外へはコンテナを使って中古部品を運ぶため、「まとめ買い」に訪れ数週間滞在する海外からの買い付け担当者も常時6人程度いる。

 世界における日本車の販売台数の増加で部品の需要も急激に高まってきた。会宝産業の売上高も過去5年間で3倍近く伸ばし、2008年12月期は約21億円に達した。

情報技術で海外の注文獲得

 2008年7月には、現地販売網を強化するためタイに合弁会社を設立。さらに今月中にはケニアでも合弁会社を立ち上げる予定だ。

 国内に2000社程度あると言われる中古車解体業としては販売エリアが広く、規模も大きい会宝産業だが、シェアで見ればまだ小さい。2008年、国内の解体車台数は358万台で、同社のシェアは0.4%程度。それでも世界を相手に手広く輸出ができるのは、同社が独自に開発した「KRA(カイホウ・リサイクルネット・アライアンス)システム」と呼ぶ在庫管理システムがあるおかげだ。

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「【隠れた世界企業】58カ国に中古エンジン売る」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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