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【技術フロンティア】摩天楼を「ダルマ落とし」

高層ビルの解体法~鹿島

2009年6月12日(金)

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高層のオフィスビルやマンションを、下層階から解体していく。最上階から壊す従来工法に比べ、粉塵の抑制や防音性に優れている。コストは高くなるが、作業スピードが上がり、廃材のリサイクル率も高まる。

 まずは下の3枚の写真をご覧いただきたい。高層オフィスビルが、地中に沈むように根元から解体されていく──。現場の様子は、さながら巨大な「ダルマ落とし」を見ているようだ。建設大手の鹿島が編み出した高層建築物の解体工事「鹿島カットアンドダウン工法」の一幕である。

最下層を壊しては降ろす

 「建てたはいいが、一体どうやって壊すのか」。鹿島の開発した解体工法は、次々と完成する高層ビルの疑問に応える技術だ。

 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、新丸の内ビルディング…。東京では、この10年の間に大型オフィスビルが相次いで完成した。いずれも、開業時には世間の耳目を集め、華々しいデビューを飾った建物ばかりだ。東京に限らず、大都市では高層ビルの建設工事がいくつも進められている。

 だが、都心のど真ん中に建っている多くの高層ビルは、いったん解体工事を実施するとなれば、騒音や粉塵など、周囲に多大な影響を与えるであろうことは、想像に難くない。工事中の安全面への不安も、高層化に比例して増していく。

 その意味で、鹿島カットアンドダウン工法は、これらの不安を解消する特徴をいくつも持っている。最上階から順に解体する現在の一般的な手法とは180度異なり、最下層のフロアを壊しては降ろすという作業を繰り返す工事だからだ。

カギ握る特大油圧ジャッキ

特注の油圧式ジャッキ。直径74cm、高さ1m96cm(最大限に伸ばした時)、1台で1200トンまで支えられる

 では、具体的にはどのようにダルマ落としを実行するのか。

 工事の要となるのは、1台で重さ約3トンにもなる巨大な油圧式ジャッキだ。鹿島が今回の工法のために特別に発注したジャッキで、直径が74cmあり、最大限に伸ばした時の高さが1m96cm。1台で1200トンまで支えられる。このジャッキを、建物のすべての柱に設置し、柱を切りながら伸縮を繰り返すことで、フロアを降ろしていくのである。

 さらに詳細に見ていこう。ジャッキを使う作業工程は大きく4段階に分かれている。

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「【技術フロンティア】摩天楼を「ダルマ落とし」」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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