「衆院選「候補者A」かく闘わんとす」

第22話 橋下徹首相候補のウルトラC、に…

バックナンバー

2009年6月19日(金)

1/3ページ

印刷ページ

 麻生太郎首相は6月12日、日本郵政・西川善文社長の人事問題で対立した鳩山邦夫総務相を事実上更迭した。しかし、その決断は世論の支持を得られなかった。

民主党機関紙に載った新役員一覧
画像のクリックで拡大表示

 日本経済新聞社とテレビ東京が13、14日に実施した調査では、麻生内閣の支持率は25パーセントと、前回から5ポイント低下した。支持もしくは好意を持つ政党も自民党が31%と、民主党の37%に比べて6ポイント低かった。

 衆院の任期満了まで3カ月を切った。総選挙は早ければ7月中とも見られる。ただし、現在の状況で総選挙に突入すれば、民主党への政権交代が起きる可能性が極めて高い。自民党にとって起死回生の策はあるのだろうか。

全国区の大阪府知事

「今、とても気になる政治家がいるのです」

 次期衆院選で3度目の当選を目指す民主党代議士・Aが、そう言って名前を挙げるのが「橋下徹・大阪府知事」である。

 「橋下さんの人気はすごい。今、仮に首相公選制が導入されたら、(自民党や民主党の国会議員を押しのけ)当選する可能性もあるのでは」

 確かに現在、橋下氏は最も“旬な”政治家だ。

 自民党の大阪府連が推薦、公明党が支持したことに加え、弁護士として出演したバラエティー番組で得た知名度を背景に、2008年1月に大阪府知事に当選した。知事就任時から既得権益との対決を前面に押し出し、その一挙手一投足がマスコミで注目を集め続けている。

 2009年1月に読売新聞が実施した調査では、大阪府の有権者の支持率は8割を超える。その人気は全国区だ。

 最近でも今年6月初め、橋下氏がメディアを賑わせた場面があった。自民党若手議員との会合に出席した際のことだ。

ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。


>>次ページ自民が考える秘策

関連記事

Keyword(クリックするとそのキーワードで記事検索をします)

Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
内容は…
この記事は…
コメント13 件(コメントを読む)
トラックバック
著者プロフィール

出井 康博(いでい・やすひろ)

ジャーナリスト。
1965年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本経済新聞社入社、「ザ・ニッケイ・ウイークリー」記者、米国黒人問題のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」の客員研究員を経て、独立。主な著書に『松下政経塾とは何か』(新潮新書)、『年金夫婦の海外移住』(小学館)、『黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人』(講談社)などがある。また日経ビジネス2002年9月30日号コラム「ひと烈伝」でヨシダソースで有名な米ヨシダグループの吉田準輝会長を寄稿、現在「フォーサイト」(新潮社)で「2010年の開国・外国人労働者の現実と未来」を長期連載中。最新刊に『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)がある。



このコラムについて

衆院選「候補者A」かく闘わんとす

ねじれ国会に、2代続けて首相の突然の辞任、そして総選挙。ざわつく国政に、テレビや新聞、そして週刊誌と政局関連の話題を取り上げているが、その当事者である代議士、そして代議士になろうとしている人たちは、いったい普段どんな生活をしているのかは意外と知られていない。本連載では、「地盤」「看板」そして「カバン」を持たない“フツー”の代議士や候補者の生活に焦点を当てることで、日本の政治はどのように作られるのか、そして現在の政治システムが抱える課題とは何かを浮かび上がらせていく。

⇒ 記事一覧

記事を探す

読みましたか〜読者注目の記事

  • いま、歩き出す未来への道 復興ニッポン

日経ビジネスからのご案内