• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【隠れた世界企業】手作りビデオで顧客つかむ

日本開発コンサルタント(長崎県佐世保市・コイル巻き取り周辺装置メーカー)

  • 鈴木 雅映子

バックナンバー

2009年6月19日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

1980年代の造船不況下、ニーズを先取りした装置で軌道に乗る。
社長自ら物怖じしないトークで開拓した国は35カ国。
今後はあえて苦境にある米国市場を狙い、景気回復の機をうかがう。

 「That guy Harry, he’s really on his game today!(ハリーのやつ、今日もやってくれたな)」

 口ひげを蓄え、紺のブレザーを羽織ったハリーが仕切るプレゼンテーションは外国人に受けがいい。専門用語に身構える顧客は、意表を突いたハリウッド映画ばりの大胆な音楽と映像で始まる製品紹介ビデオに引き込まれる。

橋川義人社長(佐世保市の工場にて、写真上)。切断された鋼板が絡まることなく巻き取られる (写真:西島 善和)

 ハリーこと橋川義人社長は今年68歳。長崎県佐世保市でベルト式テンション装置を製造する日本開発コンサルタントの経営者だ。

 テンション装置は自動車や家電に使われる帯状の鋼板をコイルに巻き取る際に使う。鋼板は組み立て工場に届く前にコイルセンターで適当な幅に切れ目を入れられてコイル状に巻かれる。切断した鋼板が横に並んだ状態で巻かれるが、1本1本が巻かれる速度は微妙に異なり、鋼板同士が絡まったり、コイルの芯にしっかりと巻けなかったりすることがある。そのため、その前にテンション装置で鋼板を押さえつける。

 同社の装置の特徴は、鋼板を傷つけないという点だ。それまでのテンション装置は分厚い毛布のような素材でできた重しで鋼板を挟むだけだったため、通過する鋼板との間に摩擦が生じ、鋼板に傷をつけた。

 日本開発コンサルのテンション装置は挟み込む重しに工夫を凝らす。重しをベルトコンベヤー状にして鋼板が進むスピードと同じ速度で動くようにしたのだ。このため、摩擦が生じず、傷がつかない。

 橋川氏が日本開発コンサルに入社したのは1980年。もともと造船業大手の佐世保重工業の技術者だったが、石油ショックによる造船不況に直面。「従業員は3分の1まで減り、造船業に未来があるのか」と案じたという。その頃、佐世保重工業の再建に名乗りを上げた実業家の故坪内寿夫氏は出資していた土木技術のコンサルティング会社である日本開発コンサルに技術者を引き受けるよう提案する。こうして橋川氏にも転職の話が寄せられた。

コメント1

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長