• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「核放棄すれば攻撃せず」

北朝鮮問題、まず米国が姿勢示せ

  • 市村 孝二巳

バックナンバー

2009年6月22日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 核実験とミサイル発射を強行し、瀬戸際外交を繰り返す北朝鮮。健康不安と後継者問題に揺れる金正日総書記の真意は。日本政府の軍縮代表部大使、日朝国交正常化交渉担当大使を歴任した美根慶樹・キヤノングローバル戦略研究所特別研究員はまず米国の姿勢が重要だと語る。
(聞き手は市村 孝二巳)

美根氏
「中国、ロシアとの同盟関係も冷戦時代から崩れ、一朝事ある時にも助けてはくれない」と語る美根氏

 北朝鮮との核交渉は1990年代の枠組み合意、ミサイル協議、そしてブッシュ政権での6カ国協議と、同じようなことの繰り返しだ。北朝鮮は独裁国家で指導者が長期間代わらないが、米国や日本は政権も担当者も代わる。特に米国は交渉担当者が実績を上げないと更迭されかねないので成果を焦る。ブッシュ政権下でヒル国務次官補が米朝協議に当たり、金融制裁やテロ国家指定を解除した時は、北朝鮮に手玉に取られていた感じすらあった。

 成果を焦るから核放棄という本丸よりも、寧辺の原子炉の無能力化や核関連施設の破棄といった比較的小さな問題から取りかかり、時間を空費し政権が代わってしまう。その繰り返しがまさに今また起こっている。オバマ政権がその愚を繰り返さない保証はない。

独裁体制はいつか終わる

 北朝鮮の動きの背景には、国内向けの要因と、対外的な要因がある。冷戦後、東欧諸国があっけなく倒れたのは軍事をおろそかにしたからだ、と北朝鮮は考えた。だから国内的には「先軍」を合言葉とする軍事優先主義を貫いている。対外的には、核兵器を持つことにより各国は否が応でも北朝鮮と向き合わざるを得ない。政治的効果がある限り、北朝鮮はこうした態度を取り続けるだろう。危険な賭け、というよりは政治的な計算高さがうかがえる。

 金正日体制が続く間はこうした戦略も続けられるが、問題は次の体制だ。いつか独裁体制は終わる。故・金日成主席は30年かけて後継者を育て上げたが、金正日総書記にはその時間も戦争経験もない。三男の金正雲氏は指導者向きとの見方もあるが、それだけでは無理だ。傑出した独裁者が出てこなければ、軍が力を持つ。軍内部では複数の権力者が乱立し、権力闘争が起きる。暴発が起きれば難民があふれ出すばかりか、日本の安全保障が脅かされる事態も否定できない。

コメント1

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員